神狼記 / 幻想世界の音楽たち [Japanese Fantasy Music] Music of the Fantasy World - O-kami
Музыка
濃霧立ち込める竹林。
流行病で倒れた大人に代わり野売りへ向かう道中、三間もある狼に遭遇した。
伝承の大神と知る由も無く、忌子は小さな手を伸ばす。
大神は唸るが音持たぬ忌子には解らない。
臆せず、そうして触れた指先は初めての熱に満ちていた。
────後日、その場には面だけが残されていたという。
『神狼記』(O-kami)
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【Discography】
1st Full Album『幻想世界の物語。』
▼ CD
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【Production team】
- 長谷川真生 (MAIKI HASEGAWA) / / hasegawamaiki
- はる (HARU)
- 霜月ひでり (HIDERI SHIMOTSUKI) / / ckocrwcapvuu6ww
【Illustration】
inika 様
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Пікірлер: 51
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マジ超好き。どこか『もののけ姫』を彷彿とさせる…。癒される。
ここから先の道は私のような、 喋るもののけが出てくるかも知れない。だけど絶対に返事をしちゃ いけないよ。とか伝えてくれてそう… 商人や、放浪人も想像すると楽しいな いつもありがとうございます。
文豪の皆さま、ここに集まれ… この曲の雰囲気にあう小説を是非!
─それからは同族の...似て異なる気配を感じる。 霧雨の中、目の前にいる巨大な大神は唸り声を上げながら私の背負う荷物に付けられた仮面を見つめる。 ─この山で生まれ、育ち、そして死んだ同族は全て覚えている。 同じ群れであろうと、そうでなかろうと。 ─かつてこの山から我が同族が一つ、旅に出た。 土産話の一つでも持ち帰るとそいつは笑いながら山を降り...終ぞ、帰ってくることはなかった。 ─人にでも狩られ、死んだものと思っていた。 お前の持つそれは、同族のものだろう? だが、憎しみは感じぬ。己の命の終わりに、満足して眠ったものの気配だ。 返しに来てくれたのか... もはやすり切れた口約束であろうに。 私は仮面を涙を流し続ける大神に手渡し、山を降りた。 ─なあ、兄弟。人間はそんなに面白かったか? あの人間からはお前の匂いを強く感じたぞ。 ...そんなに愛してやれるものだったか。 ─...アア。 雨はとっくに晴れていた。
「私はね。 自分でもどこでどうやって生まれたのか、何故こんな姿になってしまったのか、これから何をする定めなのか、何もわからないんだよ。 でも君を食べたいとは思わないから安心してくれ」 「ごめんなさい。 今日はあなたに合うお面を持ってきていないのです。 でも私のお面は付けた者の姿を、その者が望むように変えることができます。 ただしその者が邪悪な心をもっていた場合は、何か別の不吉な事が起きます。 もしあなたが望むなら、次の満月の夜にあなたに合うお面を持ってきます。」
おや…こんな所まで御面を売りに来たのかい。 でも君が着けている御面は最後まで外しちゃあいけないよ。 神秘の中では何が代償に奪われるか誰も分からないのだから。 今日、雨が降っていて良かった…
「皆やめて!この子は化け物なんかじゃない!私を助けてくれたの!」 「何を言う?」 「そいつのせいで、私の夫は殺されかけたのよ?」 「そんなことしてない!」 「お香…もういいんだ」 「よくない!」 「愛しい人の子よ。…さようなら」 「いや!!」 狼は人を避け、息が切れるまで走った。すると竹林に迷い混んでしまった。 しばらくすると、雨が降ってきた。 「いやぁ…まいったまいった」 (…人か?) 「お!こんなところにお客さんですか。こりゃぁ、縁があるってもんですわ」 「なにようだ?人の子よ」 「いやぁ、人では…一応ないんですがね。まぁいいでしょう。何か買っていきますか?」 「…いらん」 「…そうですか。ん?おやあんた、人の子に恋い焦がれていやすね?」 「黙れ…!!」 「それなら、とっておきのがありやすよ」 そう言うと、お面店は人の顔の面を取り出した。 「私が売っている面には不思議な力がありやしてね、これをつければあんたは人になれる」 「…本当か?」 「嘘はつきやせんで。あ、一つ注意が…」 「なんだ?」 「自分の名前、そして今の自分の姿。消して忘れんように肝に銘じてください」 「…わかった」 注意 動画の概要に書いてあるのと全くことなった物語を書いてしまいました…
今回も素敵な曲をありがとうございます!!神秘で切なくて好きです…
ー―お帰りー― 帰ってきた少年をそう言って出迎えた私に、幼い彼は嬉しそうに駆け寄った 今夜の竹林には小降りな雨がちらついている パラパラと控えめな雨の音が周囲に立ち込める中、雲に隠されぼんやりと曇っている夜空とは対照的に、少年の瞳はキラキラと、まるで煌めく星のように輝いていて 喜色満面のその顔には、まだ何も聞いていないというのに、いやだからこそか 聞いて聞いてという、自身に構って欲しい時の幼子の定型句がしっかりと書いてあった その姿はまさに、遊びたい盛りの子供そのもの 夜も遅いというのに、未だに遊び足りないとでも言うかのような そんな微笑ましい少年の様子に、私は少し苦笑しながら訪ねる ーー楽しかったかい?ーー そう問いかけると、彼は待ってましたと言わんばかりに、自分が見てきたたくさんの事を次々に語り始める やれ、花火を見ただの やれ、りんご飴を食べただの やれ、人間の子供と仲良くなっただの 少年の持ってきた土産話は本当に底を突かず、その一つ一つを一生懸命に語る彼は本当に、心底楽しそうで... ーー...そうかいそうかい―ー 相槌を打ちながら、それでも思わず聞いている私の頬が弛むのも仕方がないと言うものだろう 何せ少年はこんなにも楽しそうなのだ 育ての親として、子供の楽しげな姿を見ている時程充実した時間はそうはあるまい だからこそ ―ー次もまた、楽しめると良いな―ー その私の言葉に、少年はうんと笑顔で頷く と、ちょうどそのあたりで先程からポツポツと降っていた雨が本降りに変わった ザーザーザー 雨が降る 立ち込める雨は次第に勢いを増し、断続的ではなく連続的に流れる雨音の下、私と少年の体はみるみる内に濡れていく 周囲には湿った空気と土の匂いが漂い始める だから、私は頃合いと見て少年に声をかけた ――さぁ、帰ろう。続きは家で、な?―― その言葉に少年は頷き、先んじて身を翻した私の後を追い、ゆっくりと歩き出す 車軸を流すような雨の中、薄暗い竹林の奥へ私と少年の姿はゆっくりと消えていく と ーー...あぁ、私が体を拭く間はじっとしておれよ? お主が体を震わせると家中がびしょ濡れになるんじゃからな お主でかいしーー 文字通り尻尾を振りながらついてくる少年に、私は予めそう言い含めておいた
@guren419
6 ай бұрын
うお!すごいですね!!そっち!!
深い深い森の奥 まるですべての人から忘れ去られてしまったかのような 時間からも切り離されてしまったかのような そんなところに彼はいる 今日も旧き友との約束を守るため 主なき森を守る 月光に照らされるその姿は どこまでも儚く美しい 彼の瞳に映るは在りし日の友の影 俺が居ない間この森を頼む そういったまま帰らぬ友をいつまでもただただ待ち続ける もうどれだけ時が経っただろう 躰はもうとっくに朽ち果てていた ここにあるのはもはや感情のかけら、思い出の幻 まるで誰も居ない寂れた映画館で 上映され続ける古ぼけたフィルム映画のように 繰り返し繰り返し流されるかつての面影 それを見守るは月の光と もののけたちだけ
毎回世界観の違うBGM出してくれるから楽しみ❤
「みんな~何処~?」 その少年はボーイスカウトの活動で、とある山に来ていた。 素直で好奇心旺盛な少年は、ゴミ拾いや、野鳥の観察を楽しんでいた。しかし活動に夢中になっている内に、仲間達とはぐれてしまったのである。 「お~い」 少年は歩いて行くうちに竹林に迷い込んでいく。 「ここは?......あっ......」 突如、半袖の腕を冷たい雫が触れた。先ほどから曇天だった空から、小雨がいよいよ降りだしたのである。 少年は1つの大きな竹に凭れ掛かった。そして、 「ぐすっ、みんな......お父さん......お母さん......」 涙を浮かべて意気消沈していた。 その時、少年の背丈をゆうに超える獣が彼の前に現れた。 「ひっ、何!?」 少年は驚いていた。獣は彼の顔をじっと見つめると顔を近づけてきた。その行為に少年はびっくりして、また恐怖を感じて思わず目を閉じた。 突然彼の両瞼を交互に温かい毛の感触が包んだ。彼はそっと目を開けた。すると獣の顔が目の前にあった。 どうやら彼の瞼の涙を鼻で拭ったようだ。 呆気に取られた彼を余所に、今度は後ろを向き座り込み、何か言いたげに少年の顔と自身の背中を見ながら顎を上げる。 「......乗れってコト?」 獣は「そうだ」とでも言うように顔を前に戻して、尻尾を少し振った。 少年は戸惑いながらも獣に乗った。その瞬間、獣は立ち、ゆっくり竹林を抜けて山道を進んでいった。その間に雨は止んでいき、太陽が顔を出してきた。 やがて山の入り口付近まで来たところで、獣は座り込み、少年を横目で見て顎を上げた。 「下りろってコト?」 獣は顔を前に戻した。 少年はゆっくり下りた。獣はじっと彼の顔を見つめると右頬を鼻で撫でて山の中に消えていった。 「お~い、健太!」 獣をぼっと見送って見送っている後ろで彼を呼ぶ声が聞こえた。 彼が振り返ると仲間達と付き添いの大人がいた。 「健太、途中ではぐれて心配したよ」 「心配させてごめんなさい.......でも、大きな犬が僕をここまで連れてきてくれたんです」 「犬?」 「はい、シベリアンハスキーに似てるような大きな犬です」 大人達は顔を見合わせたが、直ぐに頷き合いこう話した。 「健太、君はきっと大神に逢ったんだ」 「大神......ですか?」 「何ですかそれ?」 健太を発見した少年が聞いた。 「大神はな、古くからこの山の竹林を守護している神獣なんだ。かつては妖と戦う巫女に仕えていたとも云われているが。おそらくその大神が迷い込んだ健太をここまで連れてきてくれたんだろう」 「大神......」 大神に逢った少年は呟き、あの神獣の姿を目に浮かべながら山の奥を見つめた。 (長文失礼します。)
每次聽到這些樂曲 都會有雋永的小故事於心而生 像這樣能夠激發我創作的靈感的音樂真的幫助我很大 非常謝謝! どうもありがとうございます!
竹林を歩む足取りは重く、舗装された道はない。 獣道を開いた車輪の轍を、汚れた機人の足が辿る。 泥濘(ぬかるみ)に足を取られながら、センサーはその先を見た。 行き着く先の見えない竹の林は、道を外れれば永久に戻ることの出来ない牢のようで、今にも囚われたものがその檻から手を伸ばしてくるのではないか、と思える。 ふと気付けば、竹林との境だろう道の端に小さな祠を見付ける。 薄汚れた祠の隣には、積み重ねられた石があり、二つは寄り添うように並んでいた。 苔生した石と朽ちかけの祠を見て、興味深そうに首を傾げる。 バックパックの中から金属の支柱を取り出すと、おもむろに祠の柱に彼はそれを取り付けた。 まだ死ぬには早いとでも言うように、隣に寄り添うそれを慮(おもんばか)るかのように。 穴の空いた屋根に合成樹脂製の膜を塗布したあと、一拍の間を置いて、開けた缶詰を祠の中に供える。 「ふふっ」 マイクが不意に音を拾った。 周囲を見渡すが誰もいない。 しかし、彼はあえて気のせいだろうとバックパックを背負い直して、何もなかったかのように歩き出した。 歩を進めると今まで続いていた竹林が嘘のように途絶え、広大な草原が彼を迎える。 「――――――――」 背後の竹林から風が吹くと共に、遠くで狼の遠吠えが聞こえた。 ――スクラップの映像記録その49―― 未知の世界での未知との邂逅。 これはかつて人類が求めたものの一つだった。 辺鄙な土地でのふとした行為……それが我々には理解出来ない何かとの最初の遭遇となり得る事もあるのだろう。 彼は何を思い、何を感じてこの世界を旅していたのだろうか。 ――この記録を全て見終わる頃には、私にもそれが理解できるだろうか。
お面売りの子供が「今日はちょっと遠出してみようかな」って歩いたことのない竹やぶを通り抜けようとしたら神様もびっくりの巨大狼とあって「神域とかに迷い込んじゃったのかな〜!?」ってなる話とかないかな。 最初はおっかなびっくりしてるけど話をするうちに悪いやつじゃないんだな、ってわかってきたあの子が竹やぶから出たことのない狼に色んな話をして仲良くなるんだ。 人外と人間の時間の流れはきっと違うから、ここに通っているうちにたくさん話を聞くんだろうな。 「好きな人ができた」「結婚した」「子供が生まれた」時間の流れを感じさせる描写があって、最後の最後、歳をとって歩けなくなったところで子供や孫が代わりに尋ねて来るんだ。 子なのか孫なのかは知らないけど「父/祖父は天寿をまっとうしました」って伝えに来て欲しい。 でも病気や事故でなくなって、それを知らずにずっと待ち続けるのも美しいと思うんだ。 それでいつかあの獣が死んだ時、幽世で「ごめんね」って言うあの子とまた会うんだ……。 誰かこういう話書いてくれ〜〜!(他力本願)
ほぅ…大神…いやなんでもない…ただ少し昔を思い出してね…
アシタカせっ記の旋律入ってるね
「あの竹林にはお犬の神様がいてねぇ」 「爺さんその話はもう何回も聞いたよ!」 「なんかもっと別の話ないの?」 片足のない爺さんの周りを囲む小さな子供たち。 その様子は平和以外の何ものでもない。 「大事な話だっての。この村の守り神でもあんだから。そうそうひどい雨の降る日でなぁ?」 「はいはい、大きな犬に会ったんでしょ、聞き飽きたよ。もう行こうぜ」 「あ、こりゃ待たんか。……ふぅ、平和すぎるというのも考えもんじゃのう。まぁ、ワシらにしたら贅沢すぎる悩みかもしれんがの」 「くそなんで急に雨なんか降ってくんだよ!」 山の天気は変わりやすい、その地に長くいる大人ならばまだしも、子供でさらには視界の悪い竹林の中ともなれば天候の変化に気づくはずもない。 「どうすんだよ、神様のお供え物って仮面なんか。あたりも暗くなってきたし戻んなきゃ、…あれ?ここどこだ?足跡もない…」 激しい雨、見栄えの変わらない竹林、さらには急激な状況の変化による焦り。 それらがすべて重なり、大雨の山で子供が一人遭難などという最悪の結果を招いた。 『何をしている、小僧』 少年が村へ帰還したのは、それから数刻と立たない夕餉の時間だった。~神狼記~ お目汚し失礼いたしました。
優しいけどどこか切なくて哀しい…… 素敵です…
100年前は日本にも実際にオオカミがいてこんな竹林もあったんだろか。 絶滅ってほんと悲しいよね まだ生き残ってるって信じたい
「おや、これはこれは狼様ではございませませんか!お久しゅうございます。もっとも、狼様は面識がないかもしれませんがね。ようこそ、【忘れられしおめんや】へ」 目の前の狼は少年に驚くこともなく、じぃっと大きく、美しい瞳で見つめていた 「…随分、力が衰えたようで。 前きたときは溢れんばかりの神力が竹林からも、狼様からも出ていたのですが…ね。この竹林、消えるのでしょう?確か、都市開発か何かで。 少なくとも、私達が見えるということは【忘れられかけている】のでしょう。」 頷きもせず、瞬きもせず、ただただ見つめる狼。 「わかってますよ。狼様の願を叶えるおめん【守護のおめん】 これをつければかつての力を使えるでしょう。しかしそのおめんの代償も強力で…不老不死、忘却の力をもたらしてしまいます。不老不死はいわずもがな、そして忘却は全ての魂あるもの達から存在を忘れられてしまう非常に強力な呪いです。それでも、狼様は買い…」 その言葉をいわせる前に、狼はこてんと頭を下げ、おめんをつけるように促した。 「…狼様も【私達と同じ道を歩む】のですか。たった一つを守り通すのに、すべてを捧げますか。まぁ、それもまた一興。世界は、あなたを見てあざ笑うのでしょうか。賞賛するのでしょうか。尤も、世界ですら私達を忘れるのですがね。」 狼は、覚悟したように目をつむり、おめんが付けられるのを待った。 「おめんよ、おめん。魂と心の顔を写すものよ。魂の守護者の顔を見せとくれ。守りたいという心の顔を見せとくれ。」 そう呪いをかけながら狼におめんをつける。すると、狼は白く光り、光の粒子のようなものになって消えていく。 「おめんよ。おめん。神の顔を見せとくれ。人の顔を見せとくれ。妖の顔を見せとくれ。」 そう呟きながら、少年はその場を後にした。 ーーー 『先日、都市開発の要とされていた。○○△△地区周辺の竹林を伐採するという計画が白紙となりました。理由としては、近隣住民やSNSで、古くからの自然を守ると反対意見が多数寄せられ、同時に、開発リーダーとなっていた○△さんの汚職事件が発覚したことにより………』 (下手やな。
もはやコメ欄に文豪ニキが湧くのは定番
@Zipper4008
Жыл бұрын
そうですね笑(少し前の動画に小説残した人より)
アシタカ茸記に一部似ているからか もののけ姫と同じ舞台の違う場所の一場面か、若しくは成長して独り立ちしたモロの小狼かその子孫に見える
ここにいる人みんなでひとつの物語を演じたいな
黙れ小僧‼️って言いそうw
おや、君は私が見えるのかい。 そうか、そのお面か。 …私に会いに来た? なるほどな。森の外はいつの間にか大変なことになってるようだな。 少年、君に私の力を貸すだけの器があるか、試させてもらおうか
今日、こちらのチャンネルにであったので コンセプトストーリーとかあったんですね (笑)しらなかったので 全然違うコメントしてたらすみません😂😂😂😂😂 素敵な音楽、音楽の達人に出会えた🎉🎉嬉しいでーす
「あなたはだあれ?」 お面を沢山持った少女が大きな狼に聞く。 「……あなたはこたえてくれないのね。」 少女は俯くが諦めずに話そうとした。 「わたし、沢山のお面を持っているの!でも、あなたくらい大きな子だと合うものがないかも……!」 ごめんなさい!と少女は頭を下げ、謝る。 「……何故我を恐がらない?」 光の指す方を向きながら、狼は少女へ問う。 「!!しゃべってくれた!!」 嬉しそうに少女は笑う。 「うーん……なんでかあ……。」 「うーん……うーん……あ!」 少女は真剣な顔からはっ!とした顔になった。 「あなたはね!やさしいのよ!」 「……何を言う。我はここの神だぞ。貴様は神を恐れないのか?」 「ふつうはおそれるかも?だけど!わたしはあなたのこと、好きよ!」 やさしくて、まっすぐできれいな瞳をしている、だからわかるの。と少女は言う。 「……。ふ、わからないな。貴様はおかしい。」 狼は驚きつつも、微笑みながら言う。 「えへ!よくいわれる!」 「貴様、名は何と言う?」 「わたし?わたしのなまえはねー!」 ──────。
一寸 アマ公ちょっと見ねぇうちにこんなに大きくなりやがって!こんなに大きかったらナカツクニもすぐに回れるな。景気づけにパーッと周りを見て行こうぜ!チビ公も一緒に行くか? チビ公 ワン! 木から見ていたウシワカ ウシワカ 感動の再会・・・か。ミーはお邪魔みたいだね
名もなき大狼『…何故このような人の気のない所に人の子がいる、お主何故このような場所に迷い込んだ?』 少女『…えっ、私…私は…奉公先のお面屋さんで働いていて、今日はお祭りだったから、お面を売り歩いていたの…突然雨が降ってきて、ぬかるんだ道で足を滑らせて落っこちたの…気を失って、気づいたら此処に…』 名もなき大狼『…ふむ、狭間に紛れ込んだのだな…帰り道はわかるのか?』 少女『……わからない、ココがどこで、どう帰ればいいのかすら分からないの…』 名もなき大狼『ふむ…では帰り道が分かるまで我が守ってやろう、我についてくるが良い』 少女『え…いいの?』 大狼は静かにうなずいた… 少女『ありがとう大きな狼さん、私の名前は皐月、狼さんのお名前は?』 名もなき大狼『我に名前などない、好きに呼ぶがよい』 皐月『ん~~、、じゃあ白夜はどうかな?』 白夜『ふむ…白夜か、気に入った我のことは白夜と呼ぶがよい』 こうして、皐月と白夜の狭間での暮らしが始まるのであった…
白狼が立ち寄るとある村で、一人の子供が相対した。 その子供の名前を、実は誰も知らないと言う。 何故、誰も知らない? 村の子供だと言うのに? では何故、白狼はこの子供を喰らわないのか。 村の子供で無いなら、喰らわれていたはずだ。 この白狼も、子供を見下ろしたまま喰らい付こうとはしない。 それは何故だ? この白狼は、村人からすると神狼で、所謂村に住まう神様だと言うのに。 取って喰われても可笑しくない距離で、白狼は言った。 村に帰れ、さもなくば、お前をーー。 子供は白狼を見上げ、こう言った。 友達にはなれないのかな。 君と一緒に遊びたいよ、と。 その子供の事は、白狼でさえ知らなかった。 一体何処から来たのか。 しかし、何かしらの理由で村に残れないのだろう。 ーー帰れ、 お前の居場所は此処ではない。 苦言する様に白狼は、そう言った。 誰か続きお願いします…、
@Amyi_NCappy
Жыл бұрын
子供は何を思ったのだろうか。 子供は単純に友達になりたいと思い白狼に問うたのだ。 にもかかわらずそのような粗末な回答とあっては「わかった」の一言で帰るはずはなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーー それからしばらくの間、白狼の側に茫然と立ち尽くした子はついに口を開いた。 「私、かえりたくないよ……。帰っても私は常に1人……。母や父上は私を捨てて消えてしまった。村の人々も飢えを凌ぎ天災から身を守り、今を生きるのに必死で他人を心配する暇なんてない……。」と。 この時、白狼は初めて涙するとともにこの子供に対して苛立ちが隠せなかった。 いや、この子供というよりも私の過去という方が正しいのであろう。 過去の自分とこの子供の境遇が類似していた。 なにより、当時の自分こそ1番仲間というものに羨ましさを感じていたのに……。 崇められる前の私は常に孤独で1人暮らすただの獣であったのに。 白狼はとてつもなく悔いた、申し訳ない気持ちでいっぱいであった。 でも、不思議と言葉が出ていた。 「いつでも、ここに来るといい」と。 子供は多少困惑したが、すぐにそんなことを忘れて、笑顔で彼に抱きついた。 私はこれからもずっと愛している。 俺は君が大人になるまで見守り続ける。(私が村の守り神でありながら私と同じような境遇の子を生み出してしまった私の贖罪なのかもしれない。) とはいえ、もうじき日は暮れる。 この森は陽が落ちると霧が立ち込める見通しが悪いから危険だ。 急いで家におかえり。また明日もここにいる。 子供は首をほのかに縦に振り白狼を背にすると共に片手を掲げ手を振った。 白狼はその姿をゴマのようになるまで目に焼き付けた。 ーーそれから、ひと晩が経ったーー 白狼は昨日出会った場所で待っていた。 しかし、どれだけ待とうともあの子はここへは来なかった。 私は心配でならなかった。 空には鉛のように黒い重たい雲がかかっていた。 彼はとても考えたあの子はどうしているのだろう?ちゃんと生きているか?一度でもいいからもう一度あの子の姿が見たいと思った。 ダラダラと引きずっていると既に1年が経とうとしていた。その間にもあの子は此処へは一度も訪れなかった。 彼はようやく決心したあの子に会うために村へ向かおうと……。 しかし、そこに村はなかった。あるのは寂れた風車小屋と荒廃した田畑と今にも倒壊しそうな民家のみである。 白狼はこの状況に息をすることさえ忘れていた。脳裏にはあの子の最後がはっきりと焼きついている。 白狼にはあの子が幻だとは思えなかった。あの子が帰った後この村で何かが起きたに違いないと思ったがあの子が居ないのではもう、ここに止まる理由もあの子がいなくなった理由を推測する必要もない。 白狼は1人森に帰った。その足取りはとてつもなく重かった。まるで足を金属で固められたかのように。 しかし、彼は大切なことを学んだ一生に出会う存在というものはかけがいのない存在であり、いつかは儚く散ってしまう存在でもある。だからこそ後悔せぬように一つ一つの行動を選択する必要があると……。 かつて、この地に宿っていたとされる守り神のような存在である白狼を見かけたとされるものは今世に至っては誰もいない。
@Amyi_NCappy
Жыл бұрын
この後に続く文がちょっとばかり拙くて申し訳ないです。
@user-nk2ox4fu7h
Жыл бұрын
@@Amyi_NCappy 白狼はじっとこれからもあの子を忘れず 一つの道、村の守護者として 道に迷い込んだ人を大切に送り帰した。 それから何年経っただろう 白狼も寿命がありいつまでも生きれるわけではない。 白狼がいつもの見張りをしていると お面を横につけた大きくなったあの子が歩いていた。 白狼は声をかけ あの子に質問をしたらしい なんでここに帰ってきたか、と あの子はこう答えた すっかり 僕も白狼も歳を取っちゃったけど かけがえのない友達だから。 それに自分の村で忘れ物してたんだ すると白狼はまた質問した 忘れ物?どんなものだ、と 少し考えあの子はこう答えた 僕が体験した白狼との物語を 帰って書いて遺そう。 そう言うとあの子は小さいころのように 白狼に抱きつき幸せそうに 竹林を後にした。 上手くまとめれてなかったら指摘おねがいします。自分が考える は こんなふうに思いました。 お二人さん素敵な物語ありがとうございした。 ※この想像は もの書きになってみたかったさんとは 違う ストーリーを作りました。 最初の投稿主さんの続きになります。 出会えなかった 出会うことの大切さを 物語に遺した人と 自分は出会えた物語を後世に伝える物語を 遺した人です 最後に文の途中からある変化を作ってみました 変化に気づいた人は。 物語を後世に遺した人の意味がわかると 思います。 時間が許されるなら 3人の物語や他の物語も楽しんでください。 では、また次の物語で お会いしましょう。
@Amyi_NCappy
Жыл бұрын
また、良いストーリーの完成ですね
@user-em4gv3so5u
Жыл бұрын
二人の物語が凄く素敵で読み耽りました…!! 私の拙い文章から、こんな素敵なお話が出来上がり感動しています。。 続きはまだまだ募集中ですので、ご自由に繋げて楽しんで頂ければと思います。 宜しくお願い致します。
もののけ姫を思い出した、、
「この面はね、人の感情を切り取ったものなのです。」 そう、童子のお面売りは笑って言った。 ただ、興味本位でしかなかった。 この竹林の主、大神たる狼には、売り物の面だけを携えて人里目指し歩く童子が奇特に映った。ただの人ではないが、悪いものでもない。あれは何だろう。 『貴様、何者だ。』 「……おや、これはこれは。見上げるほどの体躯に溢れる神気。貴方様はこの竹林の主たる神狼様ですね。いや見ての通り、私はしがないお面売りですよ。」 『人ではなかろう。』 「左様。私はお面売りであり“感情売り”でもありまする。」 感情を、売る? 神狼が怪訝そうにしたのがわかったのか、童子はくすくすと口に手を添え控え目に笑う。無論莫迦にしている訳ではなく、ただ人のような反応をされる珍しい御神だと不思議な感覚に陥っただけに過ぎない。神とはもとより人に寄り添わぬもの。個に執着しないもの。……そういった意味でこの神狼は、他の神とはどこか一線を画していた。 「このお面はね、人の感情を切り取ったものなのです。」 『何故そのようなものを?』 「神よ。人とは、何かを得る為に何かを手放さねばならぬ生き物です。……私はただ、その手伝いをしているだけに過ぎませぬ。」 『……人が棄てた感情か』 「嗚呼、いえ。棄てるというのは些か表現が残酷だ。これはあくまで、人がいずれ短くも長い時間をかけて次第に風化させ乗り越えてゆくもの。私はその切っ掛けを作っているのです。」 記憶の風化。それは、到底神には理解できないものだ。神は忘却しない。神は嘆かない。神に理不尽な死は訪れない。 人とは、生きるために何かを忘れていく生き物だ。死んでしまった愛する人の顔、声、思い出。鮮明に覚えていては乗り越えて前に足を進められない。だからこそ、人は忘却を選び、記憶を風化させて顔を上げるのだ。 「やはり、貴方もわかりませぬか。」 『……否、その“感情”であれば、理解できる。』 「____」 『我も、喪ったものだ。』 「もしや、貴方様の番いは……いえ、これ以上は野暮ですね。」 『……もうよい。疾く去るがいい。』 「ええ。神であり、しかし“神”より生けるものに近しい神狼様。いずれまた逢うこともございましょうや。それでは、私はこれにて。」 お面売りは一度頭を下げると、再び人里目指して歩き出す。 からからと面がぶつかって音を奏でて、中でもやけに、笑い顔と泣き顔の面が目に焼き付いた。 ____この先の里には、既に人はいない。 皆、死んでしまった。離れてしまった。 我も、我の番いも忘れ。人は前を向いて進んでしまった。 神の時代の終わりは、もうすぐそこまできている。 神狼は目を細めると、ややあって踵を返した。最後に、不思議なものに会ったものだ。あのお面売りの童子はいずれまた逢うと言ったが、それもないだろう。 ざあと強い風が吹くと、もうそこに、神狼の姿はなかった。
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子供、ムジュラの仮面のお面屋に見えた。
「嗚呼、良かった」 深い竹林の中にぽつりと落ちた安堵。 「お前、ついておいで」 大神は竹林の底で見つけた子どもに言った。 踵を返し、笹の群から零れる月明かりを踏んで、奥へ進む。 小さな足音を耳にしながら、大神は口を開く。 「今から言うこと、しかと心に留めな。お前は今から彼岸へ行く。ほら、お前の身体は透けている。もう、お前はこの世の者じゃない」 子どもの足音が止まる。 笹の葉が揺れて、漣の音のよう。 大神は続ける。 「われはお前を彼岸の前まで送る。良かった。お前を見つけられて。お前の姿に安心した」 子どもの姿は透けているが、黒黒とした髪に、ぱちりとした目、艶やかな頬。 愛らしき幼子である。 良かった、間に合った。 大神はまた呟く。 もし、永き時間、この竹林を子どもが迷い続けていたなら、その姿は恐ろしき亡霊に成り果てていた。 そうなれば、大神は子どもを喰いころさねばならなかった。 「良かった、間に合った」 大神は呟く。 今まで何度あったか。 邪となった幼子を、この牙で噛み砕き、魂を呑み込んできた。 それがどれ程、舌に沁みる苦味となるか。 竹林を護る役目としても。 大神は痛む心の蔵を感じた。 きっと、楽しげな声にあやされて、闇の深みに向かうところだったろう。 そうして、行かねばならぬ処へ行くのに、刻が重なり、迷ったのだろう。 「頼む。もう迷うな。大事な道に至るまでに近道なぞ無い」 忘れてくれるな。 もうわれは、子を喰いとうない。 「さぁ、行くよ。泣くな。お前は極楽浄土へ行ける。大丈夫。また、生まれておいで」 子は、進んだ。 足音の合間に涙の粒を落として。 大神はゆっくり、導く。 大丈夫だよ。 お前のこと、われは忘れない。 大神が護る深き竹林の底。 導かれる魂が笹の漣に乗り、彼の岸へ向かう。