さくらさくら〜時を懐かしむ花の想い

4/5にアップした「Reminiscence〜さくらさく里」からの改編です。
この春の桜を見て 「来年は桜をご覧になれないのかもしれない」と思って はっとしたことが「さくらさくら」をピアノで弾こうとした本当のきっかけでした。
桜は不思議な花で 違う世界と繋がっている気がします。
たくさんの感情が湧いてくる中で 逃げるように「さくらさくら」を遊び弾きすることから始まった編曲は子供の頃の記憶の景色と重なり 次から次へと愛すべき日本の唱歌へと自然に繋がり 気がつけば季節一巡。その季節その季節の景色とともに懐かしいような寂しいような あの頃は二度と戻らない。
来年の桜の季節から見たら 今年の桜の季節は過去であり二度とは戻らない。
先に書いたような「どこか現実から逃げるような想い」と「桜が咲いている間に」「この桜をご覧になっている間に」と 気持ちはやはり焦っていた部分もあり 4/5にアップしました。
今年の桜が終わり お空にお見送りして 四十九日を迎えるまで 毎日 一緒に歩いているような気持ちで過ごしました。その日々は私に自然にいろいろなことを教えてくれました。
その日々の間に
弾いては 浮かぶことを楽譜に書きつけ
気になる箇所は直し
その時々の素直な感じ方で 楽譜も演奏も毎日変化して‥。
何か私はとても大切なことを見失っていたように思います。
それぞれの唱歌が私にくれるイメージや暖かさや優しさ 急いで伝える必要なんてなかったのに。
これは完成していない。
そう思いました。
その時点で非公開に戻し とりさげ 想いに従い 四十九日の間に変化するに任せた次第です。
タイトルも変えました。
毎年花を咲かせる桜の樹。私の実家にも私が生まれる前から桜の樹があります。そして生まれた街の城跡は桜の山。山1つが桜。ピンクの山が1つポンと街の中にあるのです。
桜の樹は時の流れをずっと見守っているって思いました。空にいる方々がずっと見守ってくれているように。
一昨日の日曜日 忌明けの法要でした。
自然界の色である五色の僧衣の美しさと 3人のお坊さま方の波うつような抑揚とリズムに満ちた 言い換えれば鮮やかな音声の色彩に満ちた美しい法要を終え 心落ち着いた今日 改めてアップさせていただきました。
20230627録音
Piano編曲と演奏:Yoshiko Arioka
「さくらさくら」 日本古謡
「赤とんぼ」作詞:三木露風 作曲:山田耕筰
「夕焼け小焼け」作詞:中村雨紅 作曲:草川信
「七つの子」作詞:野口雨情 作曲:本居長世
「たなばたさま」作詞:権藤はなよ(補詞:林柳波) 作曲:下総皖一
「月」文部省歌 日本伝統曲
「もみじ」作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
「雪」 文部省歌 作詞:武笠三

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