老後資金のために投資をやるべき?(考え方編)

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ニュースを見ると、政府は、「貯蓄から投資へ」と言って、盛んに投資を勧めてますよね。
また、様々なメディアでも、「老後に備えるために資産運用が必要だ!」とか「積極的に投資をするべきだ!」 などと言った意見をよく耳にします。
なので、「全く投資をしたことがない人」だと、ちょっと焦ってしまうかもしれません。
そこで今回は、「 老後資金のために投資をやるべきか?」ということについて、データを見ながら私の考えをお話ししたいと思います。
因みにここで「投資はやらなきゃいけない」と言うつもりは全くありませんし、逆に「投資はダメ」と言うつもりもありません。
あくまでも投資に対する姿勢について、私の個人的な考えを述べたものになりますので、その点はご了承に上、見てていただければと思います。
ここ数年でニーサ(NISA)とかイデコ(iDeCo)と言ったワードをよく耳にするようになりましたよね。
新聞やテレビやSNSでも よく話題になっていると思います。
これらはいづれも、国が支援している制度で、持っているお金が少額でも投資ができますし、しかも税制優遇を受けられるので、今までよりは、投資に対するハードルは低くなっていると思います。
では、実際に投資をしている人と投資をしていない人は、比率的にみるとどうなっているのでしょうか
野村総合研究所が25~69歳の男女を対象に投資をしている人の割合を調べたところ、やっている人の割合は2015年から右肩上がりで増えてはいるのですが、それでも直近の調査結果である2021年を見ると21%ですから、
まだまだ投資をしている人の割合は少ないんですね。
これが今の実態です。では、なぜ 投資をする人は少ないのでしょうか?
日本証券業協会による「投資の必要性に関するアンケート結果によると、「投資を必要だと思う」と回答した人の割合は約3割で、残りの約7割は「投資を必要と思わない」と回答しているんですね。
「投資を必要と思わない」と回答した人の理由を見ると、一番多いのは「投資は損する可能性があるから」となっていて、次いで「投資の知識を持っていないから」「投資はギャンブルのようなものだから」「価格変動に神経を使うのが嫌だから」となっています。
これは何を意味するかと言うと、つまり、 投資が必要ないからやらないのではなくて、単にやりたくないからやっていない、という事になると思います。
では、本当に投資は必要ないのでしょうか
そもそも当たり前のことですが、 投資は絶対にやらなくてはいけない!というものではありません。
ですから、やりたい人はやればいいし、興味がない人はやらなければいい、それだけの話です。
その上で、みなさんに、知っておいてもらいたいことは、「長期間投資をすると損をする確率が減るので、結果としてリターンを得る確率が上がる」とういう事実です。
「じゃあ、やっぱり投資をしなきゃダメなの」と思うかもしれませんが、そういう意味で言っているわけではありません。
事実として、このような結果になっている、という話なんですね。
ただご存じのように、投資にはリスクがともないますので、必ず儲かるとは限りません。
当然、損する場合だってたくさんあるわけです。
ですから何が言いたいのかと言うと、「老後資金が足りないから投資で何とかしなきゃ!という発想は、根本的にちょっと違う」ということです。
つまり、私が言いたいのは、「もし老後資金が足りないからお金を増やしたい」というなら、働いて増やすべき、が大前提である、ということ
そして余剰資金がある人は、それを使った投資でお金を増やして老後資金の足しにすればいい、ということです。
もっと言えば、もし投資で失敗しても、そのことで、ご自身の生活がおかしくならない範囲で投資はやるべきだ、と私は考えています。
最後に、そもそも「老後資金が足りているのかどうか分からない!」と言う場合は、どうすればいいのか?ということについてお話しして終わりにしたいと思います。
実は私も会社を退職した当時は、将来の生活費について漠然とした不安があって、本当に老後は大丈夫だろうか?といつも心配していました。
しかも今の日本は、物価の上昇とか税金の増加とか社会保険料の増加とかあるいは年金受給額の減少など、将来の生活に不安を感じさせる要素がたくさんありますよね。
なので、誰でも将来のために何とかしてお金を増やさなければ!と考えると思います。
ですが、だからと言って資金的な余裕がない人が投資をやるのは、絶対に反対です。
そういう方は、是非、ちょっと冷静になって、もし投資に失敗したらどうなるのか! ということを、イメージしていただければと思います。
話を戻しますが、老後資金が足りているのかどうか分からない!と言う場合は、これは自分で老後の家計収支の見通しを計算するしかありません。
1人1人事情が全く違いますので、万人に通用する答えはないと思います。
計算してみれば、老後資金が足りているのかどうか、見えてくるはずです。
計算方法のやり方について、ここでは詳しい説明はしませんが、簡単に言っちゃうと、定年後に入ってくるお金と出ていくお金、そして預金やその他の金融資産、この3つを出して1年単位で収支を計算し、20年後、30年後に
お金が足りるかどうかを予測する、ということになります。
最初からきっちり計算するのは大変ですから、まずはザックリと計算してみて、その後、そして少しづつ実態に合わせて、金額を修正してみてください。
そうすれば、いづれは精度の高い、自分だけの老後見通しが分かると思います。
#老後資金 #投資 #考え方

Пікірлер: 10

  • @user-hv3be1wt2y
    @user-hv3be1wt2y10 ай бұрын

    この動画、すごい。本質を解りやすく説明してくれている。ケチのつけようが無い。

  • @図解で学ぶお金の知識

    @図解で学ぶお金の知識

    10 ай бұрын

    そのように言っていただき、大変恐縮です。ありがとうございました。

  • @user-dp4ox4ke4n
    @user-dp4ox4ke4n2 жыл бұрын

    有り金すっても、誰も助けてくれない。 投資とかに手を出さない選択もある。 素人に投資を勧めるのは、玄人の損失穴埋めさせるのが目的だと私は思ってる。 どこぞの政治家が貯蓄に課税とか寝言を言ってるが、貯蓄は余剰金じゃない。

  • @図解で学ぶお金の知識

    @図解で学ぶお金の知識

    2 жыл бұрын

    宇家嘉孝さま コメントありがとうございます。

  • @oyajimetal
    @oyajimetal2 жыл бұрын

    投資は自己責任で余剰資金でやるのが大前提ですね。自分も株や投資信託、金、ドルの積立とかしてますが思ったようには貯まりませんね。

  • @図解で学ぶお金の知識

    @図解で学ぶお金の知識

    2 жыл бұрын

    ですよねぇ。いつもコメントありがとうございます。

  • @user-dg7zy9vh7u
    @user-dg7zy9vh7u2 жыл бұрын

    いつも役立つ情報を分かりやすく客観的に説明してくださり、ありがとうございます。 今回も知りたかったことをまとめていただき、今後の参考にさせていただきます。 ありがとうございました。

  • @図解で学ぶお金の知識

    @図解で学ぶお金の知識

    2 жыл бұрын

    ラナンキュラス さま お役にてて良かったです。コメントありがとうございました。

  • @user-qx4ub6pm8h
    @user-qx4ub6pm8h2 жыл бұрын

    いつも参考になります ありがとうございます

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