【ドラマ放送】玉名市名誉市民の名優 笠智衆さんの歩みがドキュメンタリードラマに！！
玉名市地域おこし協力隊の種子島です。
玉名が生んだ名優 笠智衆さんのドキュメンタリードラマ制作にあたり、ドラマ撮影の様子を取材しました。普段見られない撮影の裏側や俳優陣のインタビューなどをたっぷりお届けします。
笠智衆さんをご存じの方は、ぜひ懐かしんでください☺
そして、笠さんを知らない世代の皆さんにも、”日本の父親像”として愛された笠さんの歩みをこの映像やドラマを通じて知っていただけると幸いです。
（取材 2022年12月10日～13日）
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【笠智衆】
俳優。天水町立花出身。東洋大学文学部中退。
1925(大正14)年、松竹蒲田撮影所の研究生に応募して合格。長い下積みの末、俳優としての地位を得る。小津安二郎監督に私淑し、「父ありき」では初の主役として熊本弁丸出しの純朴な教師を演じるなど、日本的な味わい深い人間像を表現し、以後、数々の名作に出演、ブルーリボン賞助演男優賞など数多くの演技賞を受賞する。晩年は山田洋次監督作品「男はつらいよ」シリーズの御前様の役で知られ、「日本のおじいちゃん」として全国的に親しまれる。
■主な表彰
1967(昭和42)年 紫綬褒章受章
1975(昭和50)年 勲四等旭日小綬章受章
1988(昭和63)年 旧天水町名誉町民
2015(平成27)年 玉名市名誉市民
玉名市 www.city.tamana.lg.jp/
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【郷土の偉人シリーズ】
熊本県出身の偉人を発掘・顕彰し、後世に伝えることを趣旨に、テレビ熊本が1993年（平成5年）から毎年制作。今回で30作目。ドラマの撮影は、6日間の日程で、玉名市をはじめ、熊本県内各地で行われた。
テレビ熊本 www.tku.co.jp/
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大好きな俳優だったよなぁ❤
笠智衆さんは、演技というより、存在感が特別なんだと寅さんやテレビドラマの出演作品を見て思う。脚本に描かれた設定というより、自身に合った間で佇み、セリフを口に出す。終生これに徹した稀有な俳優だと思う。(無論、小津安二郎の下で培った作られた演技を排し、自然体の演技に昇華させる技術が巨匠や大監督に重宝されたのではないかと思っている)その昔、巨匠の今村昌平が、松竹の駆け出し助監督だった時に、小津組の下っ端の助監督なのに、笠智衆さんの熊本弁訛りが気になり、注意したと言う。「麦秋」で原節子の娘を呼ぶ紀子というセリフが、ノリコに聞こえずに、グリコに聞こえると。小津は黙って少し笑いながら見ていたと言う。笠智衆さんも当時は小津映画で知られた俳優で、助監督に注意される事はなかったらしいけど、今村昌平に従って何度も「紀子」と練習をした。こういう愚直さがこの人らしい。この時代に冷遇される愚直さが、昭和の名バイプレイヤーを育てたと言っていい。名優は、一人では出来上がらない。その人に寄り添う優秀なスタッフがいてできるのだと言う証左。