元内閣官房副長官補 兼原氏「日米欧一体で中国に対抗」

元内閣官房副長官補で、同志社大学特別客員教授を務める兼原信克氏に、中国が台頭する中、アメリカやヨーロッパとどう付き合うべきかなどを聞いたBSテレ東の「NIKKEI 日曜サロン」の映像をお伝えします。安全保障と外交を考えるシリーズの最終回です。
中国は2030年ごろに経済規模でアメリカを逆転すると予測されますが、「日本とアメリカ、ヨーロッパを足すと中国は追いつかない」と指摘しました。先の主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)の議論も踏まえ、中国の膨張主義的な姿勢に対し「日本とアメリカ、ヨーロッパみんなで協力しないといけない」と訴えました。
中国は2050年ごろにアメリカに経済規模で再逆転されるとも予測し、日本とアメリカ、ヨーロッパにとって「(2030年から2050年までの)20年間が厳しい」と話しました。日本国内の課題にも触れ「地震や台風のような中規模災害には強いが、国全体を動かすような危機管理ができていない」と安全保障上の脅威に対する備えが足りないことに懸念を示しました。
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