【伝統工芸】真鍮をpatina加工(緑青着色)してみた。@高ヶ坂真鍮堂

 東京都町田市にあるパーソナルなガレージブランドの高ヶ坂真鍮堂(kogasaka brass patina&archi products)です。本業のほかに、おうち時間を利用して、ものづくり、DIY、動画製作、製作したプロダクツの通信販売をしています。専門は、金属加工(主に真鍮)をメインとして、伝統工芸、文様刻印、など日本古来の技法や、patina(パティーナ加工=緑青などを意図的に発生させ、金属に深い味わいを持たせる手法)を用いて、「異素材の融合や、ディティールにこだわったアーキティカルでオリジナルなプロダクツ」をコンセプトに、ソロキャンプ道具、キャンプ道具などの男性向けのインダストリアルな道具や、キッチン用品などの生活雑貨を製作しています。当チャンネルでは、その製作過程やこれからモノづくりに挑戦したい方に役立つ情報などを紹介していきますので、気軽な気持ちでご視聴いただければ幸いです。
 今回は、伝統工芸の手法を用いて、真鍮をpatina加工(緑青着色)してみた動画です。
古来から伝わる銅像や茶道具、仏具の着色技法で、真鍮を身近な食品や、薬品に付け込んだり、バーナーで加熱したりして伝統工芸を再現し、真鍮に色を付けていこうと思います。製作工程は、Ⅰ.文様をつける(糠焼き)Ⅱ.青銅色に着色、Ⅲ.緑青色に着色、Ⅳ.朱銅色に着色、Ⅴ.煮色に着色、の4色となります。
それでは、具体的な製作内容です。
まず、Ⅰ.文様をつける(糠焼き)です。①材料は、着色する真鍮版(0.3mm)、たわし、塩、硫黄、糠を用意します。②あらかじめ真鍮板の表面にやすりを掛けておきます。③材料を適量混ぜ合わせます。④たわしを使って、真鍮板に乗せるように塗り付けます。⑤バーナーで約2分程焼き付けます。⑥たわしを使って焦げた部分を洗い落としていきます。焦げた部分が文様として浮かび上がってきました。糠の置き方を調整することで、表情を変えることができます。ちなみに、何もつけずにバーナーで焼いてみました。多少の変化はあるものの、表情は変わりません。
次に、Ⅱ.青銅色に着色です。①材料は、糠焼きした真鍮板、塩化アンモニウム、容器などを用意します。塩化アンモニウムはケーキの膨張剤としても使われます。②塩化アンモニア40gに対し、水100gの割合で水溶液を作ります。③糠焼きした真鍮板を付け込み、容器に密閉します。④2時間ほど経ちました。緑青がとてもきれいです。⑤拭きあげ⇒塩化アンモニアに浸すを何度か繰り返します。⑥きれいな青銅色の完成です。
次に、Ⅲ.緑青色に着色です。①青銅色の真鍮板を硫酸銅水溶液で拭きあげます。②バーナーで加熱します。③きれいな緑青色の完成です。
次に、Ⅳ.朱銅色に着色です。①材料は、糠焼きした真鍮板、硫酸銅水溶液、100均メスティン、コンロを用意します。②糠焼きした真鍮板を硫酸銅水溶液に浸し、3分程煮込みます。③水で軽く洗い流すと、きれいな朱銅色になりました。
次に、Ⅴ.煮色に着色です。①そのままの真鍮板を脱脂します。②脱脂した真鍮板を硫酸銅水溶液に浸し、3分程煮込みます。③水で軽く洗い流すと、きれいな煮色になりました。
最後に、できた色をコーティングします。これで4色完成しました。
以上、日本古来の伝統工芸で真鍮をpatina加工(金属着色)してみました。
この動画は、伝統工芸を尊敬と憧憬の念をもって、オマージュしたものです。
今後は、着色した真鍮素材を使った、ものづくりをアップしたいと思います。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。

Пікірлер: 4

  • @tao3242
    @tao324210 ай бұрын

    最高です いい動画をありがとうございます

  • @nego_nuro
    @nego_nuro2 жыл бұрын

    質問失礼します。最後のコーティングは どうやるのですか?

  • @underground755613
    @underground7556132 жыл бұрын

    初めまして!とても参考になっております。素人の単純な質問なんですが、硫黄末、塩化アンモニウム、硫酸銅水溶液などの薬品は危険物の資格を要しなくても扱えるのでしょうか?調べてみると、吸い込んだりすると危険って書いていたり、硫黄末の袋には火気厳禁と書いていたり、また、動画では基本的に素手で扱っていらっしゃいますが皮膚等には問題はないのでしょうか?教えていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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