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加藤有希子さんが埼玉大学 教養学部で担当されている「美学演習I」では、吉岡洋さん著の『ミニマエステティカ』を読んでディスカッションしているそうです。先日その授業に吉岡さん、大久保美紀さん、代を招いてくださいました。
授業内では『ミニマエステティカ』を読んだ学生さんが考えた質問に回答するということを行なったのですが、時間の都合上、回答しきれなかった質問が複数ありました。
本質的で素晴らしい内容の質問ばかりだったので、授業内では回答しきれなかった質問を本チャンネルにて４人で検討しました。全３回シリーズの第２回です。
◆今回検討した質問
●人生、生、死について
⑦安楽死についてどう思いますか？カナダでは2016年に条件付きで安楽死が合法化されて、2021年に死期が予見されていない人でにも安楽死が認められることになり、2021年の安楽死者数は2020年から三割程度増加したという記事を読みました。日本では安楽死が合法化されていませんが、老老介護や認知症に関するテレビの特集を見た際に、日本でも安楽死が認められたら助けられる人がいるんじゃないかと思いました。しかし、「本人が許容できない苦痛」の定義はかなり難しく、精神的な痛みと肉体的な痛みがあるとすれば、近年の日本人の性格上、精神的な苦痛を感じやすい人が多いように感じるので、日本で安楽死が合法化されたら、老若男女問わず死者がかなり増えてしまうようにも思います。みなさんは、安楽死にどのように向き合えばいいと思いますか？
⑧アドラーは人生のタスクは「仕事、交友、愛」と言っていますが、みなさんは人生のタスクは何だと思いますか？
⑨人間は、唯一自殺をはかる動物だと聞きますが、何故生きることに直接関係の無いような感情を抱いたり、無意味な行動（生命維持に必要な最低限の行動以外の全て）をするような動物になっているのでしょうか。
⑩人間の個性は、遺伝と環境のどちらの影響が強いと思いますか？
●芸術、美について
⑪芸術作品における「良い作品」とはどのような作品でしょうか？　芸術作品の値段はどのように決まりますか？　特に現代アートの評価の基準が分からないです。例えばバンクシーの作品が評価されるのはなぜでしょうか？
◆①〜⑥まで検討した前回の質問回答会
【吉岡洋・加藤有希子・大久保美紀】人生、生、死について　「ただ生きていていい」埼玉大学 美学演習I
• 【吉岡洋・加藤有希子・大久保美紀】人生、生、...
◆吉岡洋先生の「ひるねのたぬき」ブログ
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