【“Glacias de Corazón“ by Akaneko Latin Project】
Akaneko Latin Project are:
#野口茜 (pn.) / #加瀬田聡 (perc.) / #岡本健太 (drs.) / #箭島裕治 (bs.)
　2020年の東京都文化芸術活動支援事業「アートにエールを！」のためにピアニスト野口茜女史が書き下ろしたボレロです。2023年春を以て「アートにエールを！」の作品掲載が終了しましたので，ここで改めてご紹介する次第です。
　ひょっとしたらこれ以後も病床で女史が曲を書いておられたということもあるかもしれませんが，少なくともALPに提供された作品としてはこの曲が女史の最後の作曲です。女史はこの動画が公開されてから約半年後の2021年3月に38歳の若さでこの世を去りました。
　動画では女史が自宅でピアノを弾いておられますが，この後女史は入院生活に入られたので，全て病室とのメールのやり取りで女史のディレクションに従って私（箭島裕治）が動画を編集しました。作中に出てくる風景は加瀬田 (perc.) くんがキューバで撮ってきた写真と都内で撮ってくれた木漏れ日の動画，そして女史が過去撮りためていた日本の風景の詰め合わせです。
　一切の追従（ついしょう）なしに，類稀なる才能と誰からも愛される人柄に恵まれた一人のピアニストの記録の一つとしてKZreadとFacebookにこの動画を再掲し残しておきます。
＜以下，女史が曲に添えた言葉です＞
生まれてきてありがとう
空や、海や、自然にありがとう
この世界、時代に生きてきたからこそ出会えた仲間にありがとう。
無数にある感謝の気持ち音に込めました。
ラテンリズムの１つであるボレロに、美しいメロディーをのせて。
4人の気持ちがひとつになり、ベーシスト箭島裕治の素晴らしい動画編集により世界にひとつの私達の作品が完成しました。