【高次脳機能障害】機能回復にも大切な覚醒レベルと注意障害への理解/リハビリテーション/運動学習/睡眠障害

#自費リハビリと療法士教育ならストロークラボ
覚醒と注意は、認知機能を維持するために必要な密接な関係があります。覚醒とは、脳の一般的な活性化や覚醒度合いのことであり、注意とは特定の刺激やタスクに選択的に集中する能力のことです。
研究によると、覚醒と注意障害には強い関係があります。覚醒度合いは注意に影響を与え、覚醒度合いが低い場合は注意力が低下し、高い場合は注意力が向上するとされています。さらに、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの注意障害は、覚醒調節に異常があることがよくあります。
Lugoら(2019)による1つの研究では、ADHDの子供たちは、通常発達した子供たちに比べて皮質覚醒度が低く、これが注意力の低下と関連していることが示されました。また、Robertsonら(2013)による別の研究では、覚醒に影響を与えるとされる睡眠不足が、注意力の低下につながることも示されています。
つまり、覚醒と注意は密接に関連しており、一方に障害がある場合には、もう一方にも影響が及ぶ可能性があります。ADHDなどの障害の効果的な治療法を開発するためにも、これら2つの概念の相互作用を理解することが重要です。
脳卒中後の覚醒と注意障害の典型である半側空間無視の関係については、いくつかの研究が行われています。特に、損傷した半球に応じて、覚醒と半側空間無視の関係が異なることが示されています。左半球損傷後の患者では、覚醒度合いが低いほど半側空間無視の程度が深刻であることが報告されています。一方、右半球損傷後の患者では、覚醒度合いと半側空間無視の程度に明確な関連性は見られませんでした。
一つの論文によると、左半球損傷後の患者の覚醒度合いと半側空間無視の程度の関係は、病態生理学的なメカニズムによって説明される可能性があります。この論文によると、左半球損傷後の患者では、大脳皮質の損傷が広がり、右側頭頂葉の活性化が低下し、右側頭頂葉からの信号伝達が阻害されることが示唆されています。この結果、左半側空間に関する情報処理が低下し、半側空間無視が引き起こされる可能性があります。
参考文献:
Karnath, H. O. (2002). New insights into the functions of the superior temporal cortex. Nature Reviews Neuroscience, 3(6), 517-528.
Karnath, H. O., & Rorden, C. (2012). The anatomy of spatial neglect. Neuropsychologia, 50(6), 1010-1017.
🔸STROKE LABでは
1 療法士教育
2 脳卒中など脳疾患に特化したリハビリ・セラピー
3 ITを活用した脳に関連する情報発信
家族でできるリハビリ動画は↓↓
nou-reha.com/family-kaigo
【株式会社 STROKE LAB】
www.stroke-lab.com
※セラピー、療法士講習会の予約は申し込みフォーム・電話で受け付けています
🔹紹介した動画アドレス
リハビリに疲れる→ • 「もうリハビリに疲れました」「家族が脳梗塞当...
ポジショニング→ • 【科学的に正しい脳卒中/片麻痺ポジショニング...
床上動作→ • 床からの立ち上がり(床上動作)脳卒中(脳梗塞...

Пікірлер: 22

  • @kushipu
    @kushipu2 жыл бұрын

    私も2年前脳梗塞で右側麻痺のなりました。ラッキーにも高次脳機能障害のような言語や記憶などはなく昨年社会復帰し働いて遠くまで列車に乗り通勤をし、趣味のJAZZの楽器演奏も始めました。(さすがに楽器は特殊なので指の細かい動きは以前と同じ動きは難しいですが)「覚醒」という言葉が医学的にはまた別の意味でつかわれこのことは健常者の日常をどう心身ともに過ごしていくかということにも繋がり深い話だと勉強させられました。自分が「覚醒」のどの「階段上」にいるか、また他人もしかりで一つの観点として学ぶべきことだと思いました。

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    2 жыл бұрын

    コメントありがとうございます。当事者の方からのご意見とてもありがたく思います。

  • @user-op7by5pm3n
    @user-op7by5pm3n Жыл бұрын

    ADHDの息子に勉強を教えている時に、すっかり忘れている単元を復習すると、突然ボーっとしたりあくびしたりで何か様子がおかしかったんです。やる気がない訳ではないし、反応そのものが薄いんです。なので、ちょっとやってはハイタッチを繰り返して、ようやく思い出して出来るようになると、ホッとした顔で元に戻るのが不思議でした。覚醒レベルだった…謎がとけた感がいっぱいです!ありがとうございます!

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    Жыл бұрын

    コメントありがとうございます。少しでもお役に立てたのであれば嬉しく思います。

  • @channel6211
    @channel6211 Жыл бұрын

    良い動画ですねー!私ももっと高次脳機能障害知りたく企画を立てていますー!参考にさせて頂きますー

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    Жыл бұрын

    ご視聴ありがとうございます。ご参考になれば幸いです。

  • @grumpyguy7656
    @grumpyguy76562 жыл бұрын

    私は役に立って見ています。アメリカに住んでいます。妻は2年前に脳卒中です。私達は六月から回復は絶望的と言っました。これは動画は希望を貰える。 I don't speak Japanese well sorry.

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    2 жыл бұрын

    Thank you for your comment.

  • @user-co6pb8gq9n
    @user-co6pb8gq9n2 жыл бұрын

    片麻痺で入院しています。 手があまり動きません。むっちゃ力を入れるとゆびが少し動きます。 軽くだと全然です。 質問ですが自主トレので力いっぱいの強さで指を動かしていますが続けた方がいいですか?

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    2 жыл бұрын

    コメントありがとうございます。入院中であれば、まずは主治医や療法士の方に質問していくことが良いかと思います。

  • @user-iy9zg9uv5x
    @user-iy9zg9uv5x2 жыл бұрын

    自分は稚内という場所なのでなかなかむすがしすぎて困ります とりあえずなにもやるにも無くて困りますねむすがしすぎて

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    2 жыл бұрын

    コメントありがとうございます。環境の影響も少なからずあると思われますが、このような動画配信が少しでもお役に立つことを願っております。

  • @aaay-xf2pg
    @aaay-xf2pg Жыл бұрын

    動画とても参考になりますありがとうございます。ご質問させて頂きたいのですが、要介護5、年齢40才の家族のリハビリ施設を考えている者です。専門的なリハビリ士の元で制限なく毎日リハビリが受けられる施設と生活リハビリに力を入れるタイプの住宅型施設、どちらが良いのか、回復へ繋がるのか模索しております。 専門家の方のお考えとしてアドバイス頂けたらとても有り難いです…。

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    Жыл бұрын

    コメントありがとうございます。ご家族のこととても悩まれていると思います。状況もそれぞれなのでどちらが良いかのアドバイスするのは難しいです。申し訳ございません。ただ、本人・ご家族ともにどのようなことが目標か?によって異なってくると思います。

  • @tomoyaokano1081
    @tomoyaokano10812 жыл бұрын

    テンション上がること減りました。回復期は多かったです注意障害に感情障害泣き出したり笑い出すと止まらなくなる。高次脳が激しかったです寝起きはテンション高めかもしれません。

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    2 жыл бұрын

    コメントありがとうございます。感情障害は表立って見えない分、周りの理解など社会に出てから困ることも多い症状ですよね。 少しでも趣味など興味がある事が見つかっていくと良いですね。

  • @norimichishakuzui2486
    @norimichishakuzui24866 ай бұрын

    高次機能障害で悩んでいます。6年前に脳出血をしました。どのようにリハビリしていいかわかりません。

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    6 ай бұрын

    コメントありがとうございます。高次脳機能障害のリハビリテーションはとても複雑で難しい問題です。お近くの専門の医師や療法士に相談して頂くことが一番よいかと思いますが、地域の福祉課で相談したり精神障害者手帳の申請などで解決できる場合もあるようです。少しでもお役に立てたら幸いです。

  • @user-pd4oh7qb2y
    @user-pd4oh7qb2y10 ай бұрын

    その覚醒(too much)は躁状態の事でしょうか?

  • @com-ey4lq

    @com-ey4lq

    10 ай бұрын

    躁状態とはまた違うものになります。

  • @FENIX572
    @FENIX572 Жыл бұрын

    男前

Келесі