95年間「曲木(まげき)」の技術にこだわる G7広島サミットで注目の家具メーカー「マルニ木工」 広島

ツートライブの街角スクープです。
今回はG7広島サミットでも注目された高い技術力をもつあの広島の家具メーカーを取材しました。
【ツートライブ】
「さあ、きょうはですね、広島市佐伯区の湯来町に来ております」「いつもやったら、外から行くんですけど、もう雨過ぎて、きょうはすでに中へ来てるんですよね」「そうなんですよ。ここはですね、今、世界が注目している工場があるということで。大分でかいんですよ」「何を作ってるんやろ」「行ってみましょうか?ほんなら。行かないとわからないので」「OK!あそこ入っていったらええんかな」「行ってみましょう。これなんやと思う?」「俺、巨大ロボやと思う」「しょーもなー」
【ツートライブ・マルニ木工 ブランド統括部・土井康義 部長】
「何の会社なんやろ」「入ってみましょうか」「すごい人やけど。入りにくい位の。すいません!」「ちょちょ、ちょい。そんなんすんなって」「すいません!」「そんなんすんなって…あ!どうもこんにちは。どうもはじめまして」「ようこそいらっしゃいました」「あのこの工場で世界から注目されている、あるものがあると聞いたんですけれども」「はい!見てもらえれば分かるかもしれない」「えー?見たらわかる…」
ということで、案内された部屋にあったものは…
【ツートライブ・マルニ工ブランド統括部 土井康義 部長】
「あ!あーあーあ」「これは、ちょっと見おぼえあるぞ」「見覚え、完全にある」「あのホテルで座った円卓の」「G7サミットの時だ」「HIROSHIMA」「あー、ありがとうございます」
G7広島サミットで使われた円卓といすは、広島市の家具メーカー、マルニ木工が作ったものでした。サミットが終わった後、ツートライブも実際に使われた円卓といすを取材していたんです。
【ツートライブ・マルニ工ブランド統括部 土井康義 部長】
「ちょっとほんなら座らしてもらおうか」「久しぶりに」「あれ以来の」「ちょっとこれね、座り心地良くて覚えてる」「あー、これこれこれ。ちゃんとお尻が記憶していましたわ、この感触を」「お尻記憶してた」
地元の家具メーカーとして、G7広島サミットの開催には、並々ならぬ思いがあったといいます。
【ツートライブ・マルニ工ブランド統括部 土井康義 部長】
「家具メーカーとしてHIROSHIMAを使ってもらわなくてどうするっていうくらい」「HIROSHIMAを使わずして何がG7広島サミットやと」「ちょっとマニアックな話をしますと、G7サミットっていわゆる会議用のチェア、ごっついチェア、会議用のチェアで物々しいじゃないですか。瀬戸内を一望できるすごくいい景観の中で、広島県で行われるサミットはすごく各国の首脳の方々が心地よく会議に入れるように本当に美しい空間をご用意したい。家具メーカとして」
この熱い思いが国に伝わり、HIROSHIMAの採用に加えて、円卓の製造も担当することになり、その製作を担当したのが、技術部の柳田さんでした。
【ツートライブ・マルニ木工ブランド統括部 土井康義部長・技術部 柳田康弘 部長】
「木が板の状態から、製品、形として出来上がるまですべてを担当しました」「え、どれくらいかかったんですか?」「2?」「2分ですか?」「はやすぎるやろ」「2日です」「いや、2日ははやすぎるでしょ」「20日です」「20日で作ったんですか?」「さあ、そんな椅子がお値段いくらなんですか?」「まあざっくりなんですけど、10万円から20万円の間の価格幅で」「なるほど、一番いいのでも20万円くらいですか」「どうですか?」「どうですか?そりゃ僕らも、もうちょっと頑張って」「M1とれば一発」「M1とろうもんならね、一発」「もう30脚」「もうこっちから連絡しますよ」
それでは95年前に創業し、高い製作力を誇るマルニ木工がどんな会社なのか、改めて見ていきましょう!
【ツートライブ・マルニ木工ブランド統括部 土井康義部長・技術部 柳田康弘 部長】
「これは何なんですか?」「ちょっと古い感じのね」「これはですね、銀行椅子っていう名前がついているんですが、1928年マルニ木工が創業した当時、まずこの椅子の製作からスタートした記念すべき第一号っていう商品」「うわー、それが残っているんですか?」「それこそ95年物」「かもしれない」「まだ昭和3年なのでまだ家具がどんどんどんどん一般家庭に入っていくという時代ではないので、商業施設とか公共施設向けに家具をどんどんどんどん作らなきゃいけないなということで銀行向けに用意した」「こういう椅子ってあった感じあるよな」「これね、こう背もたれ曲がってますよね」「曲がってます」「これは曲木という技術を使っていまして、スーッとこういう形で曲げています」「曲げてる」「手でグッと」「グッと。そんなわけないんですけど」「ほんまにマジに質問してました」「どういう技術なんですか?」「これを…しゃべる?」「いやいやいやちょっと…」「職人さんの方が…そもそも曲木っていうのは当時から主流なやり方だったんですか?」「主流だったんですかね?そんなに主流ではないと思うんですけど…」「会社が技術を持っていたということですか?」「そうですか?」「お答えしましょうか?」「何なんですか?」「ころころころころ」「これなんですか?茶番みたいな今の」
曲木は煮たり蒸したり、木材に熱を加えて曲げる、昔から用いられてきた木工技法のひとつです。マルニ木工は創業当時、この技術に強みを持っていました。
【ツートライブ・マルニ木工ブランド統括部 土井康義部長・技術部 柳田康弘 部長】
「で、曲木の良さというのは…しゃべる?」「はははは」「ええわ。もうええわ、ややこしいわ」「これを曲げているというのは1本の木から曲げているということなんですか?」「曲げてる」「というより、中をくり抜いている様に思うくらい」「思った。思った」「思うでしょ?曲げてる。だから材料代もめちゃくちゃ安くなるでしょ?」「これね、どこでつないでいると思いますかっていう話なんですよ」「えー!」「これ、丸々円にしていますから」「丸…え?継ぎ目は」「どこかにある」「あれ?」「これね、落ちにならないんですよ。僕らにもわからないの」「分からんのかい!」「経年変化もしているので表面が、馴染み過ぎて」「馴染み過ぎて、木と木が食いあって、もう本当にわからない状態になってるのかもしれないですね」「だから僕らが見ても、うちすごいよねって、言っちゃうんですよね」「ああ、なるほど」「えー、すご」「当時からマルニ木工っていう名前なんですか?」「昭和曲木工場」「ああ、じゃあ、曲木をウリにしていたんですね」「昭和曲木工場」「今うちのモノづくりの同じ家具ですけどね、モノづくりの特徴は実は全く違うものに変化を」「どういうことですか?曲木じゃないんですか?」「いかに一つの塊から機械を駆使して、職人さんがね作り上げたかのようなフォルムをいかに作るかみたいな」「え?あれって機械で作ってるんですか?うそだあ、これ手作りだろ」「これを機械で作る方がむずいって。曲木の技術をどんどん追及していったらできるようになったんかと思いきや、機械で」「削って?」「マルニ木工のモノづくりのモットーとして工芸の工業化っていう、工芸と工業をどういう風に使っていくんだっていうことで」「なるほど」「例えばこれが50万円って言われたら、さすがに手に届くひとが一気に少なく…」「人が作っていたとしたら50万60万になっちゃう」「いかに家具をマニュファクチュアの世界から工業の方に持っていくか?その中から工芸品のような美しいものを世に生み出していくかっていうのを自分たちのアイデンティティだよっていう…」「ハクション」「なんしてんねん。めちゃくちゃいい話しててん」「なんしてんねん」「すいません、すいません。ちゃんとHIROSHIMAにはかからないようにこうして。美しいものを美しく出したいんで…」
そして次週は…マルニ木工のコア技術、機械による削りだしを目の当たりに!驚きの連続です!
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Пікірлер: 1

  • @ryv2582
    @ryv25826 ай бұрын

    いいなーほしぃー

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