昭和のノーベル賞 川端康成氏の受賞直後の肉声 日本初の文学賞 決定後に三島由紀夫に電話(1968年10月)【映像記録 news archive】
1968年10月17日の夜、
神奈川県鎌倉市の川端康成邸に大勢の記者が集まっています。
スウェーデン王立アカデミーが、この年のノーベル文学賞に川端さんを選出したのです。
初代文化庁長官の今日出海(こん・ひでみ)氏らとともに乾杯。
日本人の文学賞受賞は初めてのことでした。
山積みにされた大量の本。
「雪国」「千羽鶴」「伊豆の踊子」など、数々の名作を生んだ文豪ならではといったところでしょうか。
受賞決定直後の肉声です。
川端さん)(受賞理由の)一つは日本文学の伝統でしょうね。
その他には、さっき三島(由紀夫)君に電話したら『そうじゃない』って言うんだけども。
第2は翻訳者。多分、日本語では審査していないだろうと思いますからね。
これは残念と言えば残念ですけれども。
翻訳者のお陰を非常にこうむっているわけですね。
翻訳者が半分くらいもうらうべきものかもしれない。
運が良かったんでしょうね。三島くんは年が若くて、まだ早いとかね。
なんか僕は、変に運のいいところがあるのでしょう。
ほかにも資格のある人は日本にも何人かいると思いますけどね。
記者) ノーベル賞をもらって今後の抱負は
川端さん)それは別に、賞をもらったらどういう抱負ができたってことはないです。
むしろそういう意味では、窮屈になるくらいのものではないでしょうか。
どうせ作家みたいなものは、無頼漢か浮浪児でいいんですからね。
そういう栄誉が加わるたびに、むしろ退化するかもしれない。
11月8日、受賞決定から授賞式までの間に行われる秋の園遊会に川端さんも招待されました。
石原慎太郎さんや司馬遼太郎さんの顔も見えます。
宮内庁楽部による雅楽が演奏されます。
ノーベル賞が決まった川端さんのところで天皇陛下が足を止め、談笑しています。
良子さまに続いて、皇太子殿下と美智子さまとも話をします。
スウェーデンでの授賞式の後、パリ、ロンドン、ローマなどで旅をしていた川端さんが羽田空港に戻ってきたのは、年が明けた1月6日でした。
正装することが求められるノーベル賞の授賞式に、日本の羽織袴で臨んだことが話題になっていました。
特別貴賓室で記者会見に臨んだ川端さんは、賞金の使い道について問われると、ひとこと「考えていません」と答えました。
27日午後、川端さんの姿は国会の貴賓席にありました。
衆議院本会議場で、石井光次郎(みつじろう)衆議院議長が、川端さんに対する祝辞の決議文を読み上げます。
佐藤栄作総理大臣からは感謝状が手渡されました。
記念のアルバムも送られ、少し顔に笑みが浮かびます。
神奈川県警のパトカーがマンションの前に止まっています。
1972年4月16日、仕事場に使っていた逗子市のマンションで、川端康成さんは自らの命を絶ちました。
テーブルの上にはウイスキーの瓶、こたつと机の上には原稿用紙が置かれていました。
ノーベル賞受賞者の突然の死は、日本だけでなく海外にも衝撃を与えました。
翌日、鎌倉市の自宅に大勢の人が集まっています。
政治家の石田博英(ひろひで)さん、評論家の村松剛(つよし)が弔問に訪れます。
報道陣も詰め掛けています。
4年前に記者が、ノーベル賞受賞の喜びを聞いた家に祭壇が設けられました。
この後、ノーベル賞を受賞することになる佐藤栄作総理です。
前の月に手術を受けた後、健康状態がすぐれないと言われていましたが、遺書はなかったということです。
作家の瀬戸内晴美さん、芸術家の岡本太郎さんは夜、弔問にきました。
「日本人の心の精髄を描いた作家」と言われた大作家は、72歳で自らの人生に幕を下ろしました。
※当時の記録を残すため、発言などに修正を加えず記載しています。
#ノーベル賞 #ノーベル文学賞 #川端康成 #三島由紀夫
[テレ朝news] news.tv-asahi.co.jp
Пікірлер: 72
凄く感動してしまった。川端が動いている、川端の肉声がある。 私は小説を志す人間なので、こんな貴重な機会、本当に感動しました。
川端康成の肉声を初めて聞いた。 ケータイもない時代、三島の家に電話して三島由紀夫を 三島くん とか呼べる川端康成 凄い時代だ
なんか、見た目通りの内気で可愛らしい声だ
貴重な映像。淡々と時系列に記録を流すのは、報道局の本来の姿であり、烏滸がましい表現ですが、感心しました。
自分の一番好きな作品は雪国で それから川端康成の作品を好きになりました 肉声が聞けるという喜びが大きいです、、、
三島由紀夫が家まで訪問してきて握手するのがすごい好き。
@user-hr5uc3uf5h
11 ай бұрын
女優 村松英子さん 「三島先生は川端さんのお宅に呼ばれて、『君はまだ若いから、私は年だから、今回は譲ってくれないか』とお頼まれになったと聞きました。ご自分が信じていた川端さんから、そういうことを言われたことがショックだったようです。」
@kazukikojiguchi4745
Ай бұрын
@@user-hr5uc3uf5h 信ぴょう性がないですね。英子さんは誰からその話を聞いてんでしょうか?
三島由紀夫を訪ねて君は若いから今回は自分に譲ってくれと頼み込んで、三島に推薦状書いてもらったというわな。それを聞いてからこの画像みると見方が変わってくる。
この後にノーベル賞を受賞した事で苦しむ事になるとはね…
川端康成の作品はいいぞ……まだ少ししか読んでないけどいいぞ……
@K-xb5pf
Жыл бұрын
あれからたくさん読みましたか?どの作品がよかった?
@user-hy5xw9ff1p
7 ай бұрын
「小鳥の鳴き声に、彼の白昼夢は破れた。」 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」 彼の作品は冒頭が非常に詩的で印象に残る
凡人には理解できない何があったのか気になる
川端康成さん、ノーベル賞をもらってしまったことによって逆にペンを持つことが辛くなったのだろうか
川端康成は仕事場として購入した マンションで自害してしまうのだが、 数十年の時を経てその一室が告知事項付きで 3480万円で売り出されてたらしい… で、去年買い手が見つかったとのこと。
@user-zc2tx9bf3r
2 жыл бұрын
川端康成の幽霊なら見てみたい
@asa01053
Жыл бұрын
作家志望が作家死亡に
0:20 石原慎太郎が後ろにいますね。おお若い!! この時が国会議員に当選した年ですね。
@K-xb5pf
Жыл бұрын
まじか!これ慎太郎?なんでいるの?
@brianschmit3627
Жыл бұрын
@@K-xb5pf 文学作家ですからね。
@K-xb5pf
Жыл бұрын
@@brianschmit3627 すみません、都知事だと思ってました。。。
@brianschmit3627
Жыл бұрын
@@K-xb5pf 都知事ですよ。文学作家でもありますから。都知事です
@K-xb5pf
Жыл бұрын
@@brianschmit3627 作家さんでもいらっしゃったんですね!恥ずかしい限りです。 都知事であり作家さんだなんて凄すぎます。。二足の草鞋なんて、100年に1人の逸材です…
びっくりするぐらい喋り方も声も学校の先生に似てて草
受賞して1億円分の骨董を買ったけど2000万しか貰えなかったって話が好き
岡本太郎居るかなと思ったらいた。岡本太郎の墓に川端さんの碑文があったな確か
🙏
Him smile
まだ読んだことないんですけど、1冊目におすすめは何でしょうか?
@user-vw4gf3hr2f
2 жыл бұрын
ハムレット
@user-pq4vr4el9t
2 жыл бұрын
動画でも紹介されていましたがやはり雪国や伊豆の踊子でしょうか。 掌の小説も短くて読みやすいかもしれません。
@user-my7sx3wq4y
2 жыл бұрын
「掌の小説」「雪国」「伊豆の踊り子」も良いですが、「古都」もおすすめです!
@yoneken0727
2 жыл бұрын
皆さん、ありがとうございます!
@machete2497
2 жыл бұрын
『伊豆の踊子』が有名ですし短いので初めての方にはおすすめだと思います!
この後めちゃくちゃ散財した!
女優 村松英子さん 「三島先生は川端さんのお宅に呼ばれて、『君はまだ若いから、私は年だから、今回は譲ってくれないか』とお頼まれになったと聞きました。ご自分が信じていた川端さんから、そういうことを言われたことがショックだったようです。」
芸術家は小説書けなくなって失望したのかなあ
カットオンリークラブ 和田浩先生
伊東智美MI6とCIA
産経新聞社 深見賢也様
川端康成と三島由紀夫ってライバルであるけど友でもあるよね。
@user-MidoYoko_Midorimushi4545
Жыл бұрын
ライバルでも友でも無い。1番近いのは師弟みたいなもの
@youtuber-jp
Жыл бұрын
最後は敵対w
絶筆!したかったのダロウ!。世間はそれを許さない風潮!期待が川端康成サンを死に追いやったんだ!。川端康成さんは外国に認められるノーベル賞より、日本文学賞を欲しかった!。
ノーベル文学賞受賞者で文豪と言えるのはディケンズとフォークナーだけかも知れない。
@user-up8ok1dd7w
2 жыл бұрын
ヘミングウェイは?
@良い世来いよ
2 жыл бұрын
なーんで
@user-jz9cs5gv7o
2 жыл бұрын
・(チャールズ・)ディケンズ(英国)は文豪という名に相応しいですが、ノーベル賞創設以前、19世紀の作家。当然、ノーベル文学賞は受けていない。 ・(ウィリアム・)フォークナー(米国.受賞)は後に世に出る世界各地の作家群に最も影響を与えたと思われ、その中には『百年の孤独』で、ラテンアメリカのみならず全世界にセンセーションを巻き起こしたガブリエル=ガルシア・マルケス(コロンビア.受賞)も含まれますが、職業作家、作家志望者、評論家らに特に支持が高く、熱心に学(真似)ばれた玄人好みの作家といった印象。 サルトル(仏.受賞拒否)、カミュ(仏.受賞)は作家という枠を越えた時代の寵児であり、日本における三島氏(受賞せず)に該当しそうですが、やはり、政治参加に熱心な哲学者(サルトル)、ジャーナリスティックで洗練された作家(カミュ)といった印象。 日本だと、三島氏よりも、同時代に生きた先輩作家である川端(受賞.日本人初)、谷崎、志賀直哉氏の方がより文豪然としており、世間的にもそう思われていたはず。それ以前の漱石、鷗外なら尚更。 トマス・マン(独.受賞)は広く世界で大作家として認識されていたのは間違いなく、ノーベル文学賞受賞者に限定すれば誰が文豪か?票を集めそうですが。 個人的に文豪といわれてしっくりくるのは、ノーベル文学賞創設前、19世紀に作品を残している作家です。
@nerakat
2 жыл бұрын
ディケンズはノーベル賞始まる前に死んでるわ
@user-di4mi8jc6q
Жыл бұрын
莫言
鬱病でしょうか。
@asa01053
Жыл бұрын
ネタぎれです
@asa01053
Жыл бұрын
作家は書けなくなるときが寿命です
日本の政治はなぜ国家の危機状況でも自ら変化できないのか。日本国民はなぜ国家を変化させようとする勇気がないのか。日本国民は国家に対する自主権がないのだろうか? 国家の誤りは結局、国民が正さなければならないことだが、日本人は国家が自分のものだということを知らないのか。日本は外勢の侵略によってのみ変化するのだろうか? 日本の衰退は政治と国民両方の過ちである
@user-lh5ur7vj6l
2 жыл бұрын
血が流れたあとに悲劇を認識するから
@user-en8to6dk5x
2 жыл бұрын
よくわからないんだけど…何がいいたいの?過ちである、って…別にアンタに言われたくない。だいたい誰や?元首相?
@broadenworld
3 ай бұрын
え、分かるべよ。しかも誰に言われても多くが結局重い腰を上げんで動かんかった結果が今なわけでしょ。そんな突っかからんでも
川端さんも ミーハー だったな 川端さんは 生前 外国の お菓子や外国商品 外国の製品が好きだったらしい 誰かが お金を隠し持っているんじゃなくて 🗾 日本から お金が出て行っているのに
@kazukikojiguchi4745
Ай бұрын
飽きっぽいのは確か。ミーハーでは全然ない。