【呉座勇一の日本史講義】室町将軍の再評価ー本当に弱かったのかー(前編)

室町幕府の足利将軍というと、
ひ弱なイメージがつきまといます。
一例を挙げれば、司馬遼太郎は、
北条早雲の活躍を描いた歴史小説『箱根の坂』において、
「ともかくも、
将軍が、対内的にはむろん事実上の国王であったことはまぎれもない。
しかし国王というには、所領がすくなすぎた。
このことは、初代尊氏が野放図なほどに気前がよく、
六十余州のあらかたを配下の者にわけてしまったことによるところが大きい。
第三代義満が、所領よりも富と権威を得ようとし、
明との朝貢貿易で利を得べくつとめたのもむりはない。
ともかくも、
将軍家の武力(所領に裏打ちされる)は、
二、三の大大名が連合すれば踏みつぶされる程度に貧弱なものだった。」
と解説しています。
しかしここ20年で急速に進展した室町幕府研究によって、
室町将軍に対する評価は一新されています。
本チャンネルでは今月と来月の2回に分けて、
室町将軍の実像に迫ります。
(後編はこちら⇒kzread.infoFLgTkQtb...
ぜひご一緒ください。

Пікірлер: 4

  • @user-vi9ou1qk2b
    @user-vi9ou1qk2bАй бұрын

    室町時代は面白いのにあまり脚光受けない時代ですが、私はこの時代が好きで大変興味深かったです。

  • @user-yx4qo1mw9u
    @user-yx4qo1mw9uАй бұрын

    gozaさんは室町時代史概説を書いたら必ず買います

  • @daisuke7199
    @daisuke7199Ай бұрын

    自分のコメントに複数回ご反応頂き有難うございまいました!。1:06:18 百瀬先生の結婚スピーチは『弘安書札礼の研究』のあとがきで知りました。この時百瀬先生は、自分の奥さんの事を思い浮かべて泣いてしまったそうなので、人情に篤い方なのかと思いましたが、「鬼の目にも涙」的な感じだったんですね。 1:07:38 本郷先生夫妻の対談は『文芸春秋』2022年2月号・8月号・2023年1月号の3回にわたって『鎌倉殿の13人』を語っています。夫婦対談はこれが初めてだそうです。「フォローが大変そうだった」とは自分は思いませんが、和人先生の軽口を恵子先生が冷静に切って捨てる様が微笑ましい。普段からこんな感じなんだろうな感が凄いw

  • @user-sp2qe6dt6m
    @user-sp2qe6dt6mАй бұрын

    桜井さんの室町人の精神は読んでいます。ありがとうごさいました。 1:39:22

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