藤井聡太竜王 2021年の快進撃 AIとの比較でわかった「最善手の多さ」と「悪手の少なさ」 (21/12/24
2021年、史上最年少で四冠を達成した将棋の藤井聡太竜王、その強さに迫りました。藤井竜王の指し手をAIを使って分析すると、驚きの数字が浮かび上がりました。
「まだ実感が湧かないところはあるが、やはり竜王は最高峰のタイトルですので、とても光栄に思っています」(11月13日 竜王獲得後の会見)
2021年11月、将棋界最高峰のタイトルを手にした19歳の藤井聡太竜王。
将棋界に8つあるタイトルのうち、半分の4つのタイトル戦を制し、史上最年少での四冠になりました。
1月、藤井竜王は、こんなことを話していました。
「去年、初めてタイトル戦の舞台を経験することができたので、今年はよりそういった機会を増やせるように実力をつけて活躍できるような1年にしていきたいなと思っています」(1月16日)
まさに、有言実行の1年でした。
6~7月の棋聖のタイトル戦では、挑戦者の渡辺明名人を、3連勝のストレートで退け、タイトル初防衛。
『大きな壁』だった豊島九段にも2021年は“圧勝”
そのころ始まったのが、同じ愛知県出身の豊島将之 九段との3つのタイトル戦でした。
藤井竜王は、2020年まで豊島九段に公式戦で1勝もできず、大きな壁となっていました。
初めて勝ったのが、2021年1月の朝日杯。
「過去、豊島竜王に公式戦で勝てていなかったですけど、強い相手と対局できるのはすごく楽しいことなので、あまり過去の成績は忘れて、一生懸命指そうと思っていました」(1月17日)
夏から秋にかけて、2人は3つのタイトル戦で毎週のように顔を合わせ、14回も対局を重ねました。
結果は、藤井竜王が驚異的な強さを発揮し、14戦で11勝3敗。
王位を防衛し、豊島九段の持つ叡王と竜王のタイトルも獲得しました。
2021年の藤井竜王の快進撃について、師匠である杉本昌隆八段は…
「おそらく18歳でタイトル挑戦、19歳くらいで初タイトルを取ると思っていたが、想像をはるかに超えるスピードですね。プロとなった14歳で、終盤はトップクラスと遜色なかった。序盤がウィークポイントで、どう改善するか見ていたが、ここ2年くらいで序盤に対する意識も強くなったようで、これがタイトルを挑戦して獲得した理由だと思う」(杉本昌隆 八段)
AIの『最善手』との一致率はプロ棋士の中でも「頭一つ抜ける」
AI技術を駆使した様々なプログラムを開発してきた将棋AI開発者の山口祐さん。プロ将棋の分析もおこなっています。
「AIによる指標をみると、藤井竜王は、他のタイトルホルダーとかトップ棋士と呼ばれる先生と比較しても頭一つ抜けた数値になっている」(将棋AI開発者 山口祐さん)
山口さんは、藤井竜王を含むプロ棋士の実際に指した手が、AIが最も良いと示す手とどれだけ一致しているかを分析しました。
その結果、2020年の1年間にプロ棋士が実際に指した手は、平均で56.4%が、AIの示す最善の手と一致することが分かりました。
しかし藤井竜王の場合は、65.1%。プロ棋士の平均を9ポイント近く上回ります。
また、豊島九段と戦った2021年のタイトル戦14局に限ると、68.9%。実に7割近くで、いわばAI並みの手を指していることが分かります。
一方、タイトル戦を戦った豊島九段の一致率も、66.4%。2人の対局がいかにハイレベルな戦いであったかがうかがえます。
「豊島さんがすごく調子が悪かったかというと、全くそんなことはなくて、豊島さんはタイトル戦の最中は、普段以上に非常に高い精度の将棋を指していた」(将棋AI開発者 山口祐さん)
『悪手』の少なさも驚異的
さらに注目すべきデータが、負ける確率を大きく上げてしまう、いわゆる『悪手』を指した割合です。
202年1年間のプロ棋士の平均が1.8%だったのに対し、藤井竜王の今年のタイトル戦14局は0.52%。
1手の悪手が勝敗に直結するプロの対局で、藤井竜王のこの数字は驚異的だといいます。
「藤井竜王は、将棋AIを導入して、序盤・中盤の難しい局面の感覚、大局観をさらに磨かれているのかな」(将棋AI開発者 山口祐さん)
「藤井竜王は、一局一局大事に指している。この1年は、ほかの棋士が手が付けられない状態だったと思う。とにかく勝てばいいということではなくて、自分の納得のいく、満足する手を指して勝ちたいという気持ちがあるように見える」(杉本昌隆 八段)
藤井竜王の活躍は、将棋だけにとどまりませんでした。
対局で世間の注目を集めたのが、藤井竜王の注文した『おやつ』です。
「本当にかわいらしい見た目だったんですけど、あまりそれをじっと見ていると食べるのが惜しくなってしまいそうなので、すぐに美味しくいただきました」(9月13日 叡王戦で3冠達成後の会見)
「ぴよりん」シリーズや「コロコロしばちゃん」は、藤井竜王がタイトル戦で注文して以降、今も人気が続いています。
将棋はちょっと難しいと思うファンさえ虜にする藤井竜王。2022年は、どんな旋風を巻き起こしてくれるでしょうか。
(12月21日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
Пікірлер: 69
今年の藤井聡太竜王の大活躍で沢山の元気を頂きました。 来年も、益々の大活躍を願っております🙏😊
ホントこの謙虚な感じで、竜王とかスゴい!の一言ですね。 応援しています。
タイトル戦を6回戦い、勝率100パーセントなんて凄すぎますなあ
@zk6188
Жыл бұрын
いま10回やって100%やて
この時代にこんなにも誠実無垢な青年が存在する不思議。 しかも最強❣️
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
ほんとにね、うれしくなりますよね‼️(^_^)
@user-ok2ou1iu5t
2 жыл бұрын
裏じゃ分からんぞ
年明けには王将戦があるし、A級への昇級も目前だから期待しちゃいます‼️
2022年も活躍間違いなし。見守ってます。
終盤強い天才に序盤というAIの武器を与えた結果
将棋界レベル(のレーティング)で言えば、藤井竜王の全盛期は完全に来た。だが、藤井竜王の全盛期は、おそらくは数年後だ。さらに異次元の強さになるのかと思わせる。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
そうなったらすごいですね⁉️ どこまで強くなるでしようか?☺️
1月から 3日に一回は対局‥中1日 移動に使われる、1月~2月は すごい過酷な日程ですね。王将戦、順位戦、朝日杯、全部楽しみですし、勝ってほしいけど 一番は健康で いてくれて、楽しく将棋をさしてくれることが、ファンとしては ありがたいです。ご多幸をお祈りします
@えちぜんや
2 жыл бұрын
羽生さんも無理して都立高校行ったのに、勝ち上がるにつれて人気になっていって対局も増えて学校へ行けなくなる→留年しても出席の単位が取れなくてやむなく退学という宿命と似たものを感じる。 結局羽生さんは後に通信制に行って高卒資格は取ったけど、棋士は勝てば勝つほど防衛などで休む暇もないというのがね。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
まさにその通りです。😄 健康管理をしっかりお願いします❗
道行く人に竜王って呼ばれるのかっけぇわ。
僕が子供の頃は、コンピューターが将棋名人に勝つ事は将来的にも絶対にないと言い切る専門家が多かったのが懐かしい。
@user-ok2ou1iu5t
2 жыл бұрын
やっぱり本当のトップ以外は頭悪いな
免状にも署名せにゃならんし、習字の練習も大変だ。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
ははあ、そうですね🎵(^_^)
藤井君はもはや人間に化けた将棋星人だろ。地球の将棋界に引導を渡しにやってきたのだ...(畏怖)
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
なるほど❗😄
こんな天才もう出てこないのでは?
有言実行の人を天才と言います!藤井聡太さんは まさにその人、にほんの宝です!
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
そうですね🎵
誰も勝てなくなる時期が来るんじゃないかな
@えちぜんや
2 жыл бұрын
一時の羽生さん状態かな。 全冠獲得してしまって、誰も手が付けられない・・・と。
@dokkano_sato
2 жыл бұрын
羽生さんでもこんなタイトル戦負け無しではなかった
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
異次元の将棋の天才、ということになりますか🎵
わずか一ヶ月で過去のネタになってしまった。
中盤の終わりから終盤に限れば8割くらいに数値が跳ね上がるんよなぁ 藤井竜王4冠の終盤はもはや劣化版水匠と言っても言い過ぎでは無いかと
ふーちゃんやばすぎる
65.1%って言いますけど最近は7割近いでしょうねー。対局によっては8割なんてこともざらで9割近くまでいきますから。 序盤の弱点克服に関してはAI研究も非常に大きいでしょうが、永瀬先生とネットで頻繁に指して序盤を詳しく教えて貰ってるというニュースがありました。その影響も大きいでしょうね。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
すごいですね‼️ 日々、研究を怠らないんだ😃
脳の進化が人の10倍くらいありそう
藤井竜王のもたらした「経済効果」は、スゴいことになっているのでしょうね。 「ぴよりん」・「コロコロしばちゃん」・「くま最中」なんて、渡辺名人や豊島九段にはそもそも選択肢に無いでしょう。 仮に選んでいたとしても、数日限りのブームで終わっていたでしょうね。
将棋はだいぶ難しいです
将棋のAIって戦争でも活用できそう(小並感)
将棋の中継でランチのメニューやおやつの報道し過ぎです。するなとは言わないが、肝心な将棋の経過や状況を全く報道しないなんてあり得ない。他のアスリートでも食事の報道はあってもあくまでおまけ、藤井聡太だけは、おやつやランチがメインになっている。
藤井さんの身体に不思議なものが入って入るかもしれない
今年度は王将戦がまだ控えてますからね~
何故?スポンサーが、新聞社か?。、🍀😌🍀
タイトル取っても実感湧かないのに失ったら即実感湧くのは保有効果なんだろうか
同世代か下の世代から切磋琢磨できるライバルが現れることを願う。
@745yop6
2 жыл бұрын
すでに伊藤匠四段がいる。同じ19歳で、今年の勝率も8割を超えている。数年後には、タイトル戦で戦ってもおかしくない逸材だ。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
そうですか? 新しい人にも期待しましょう‼️
0.52%のその悪手を知りたい。 深浦九段戦でしょうか?
@dokkano_sato
2 жыл бұрын
今年のタイトル戦って書いてあるから違う
将棋ってW杯とか無いの? 海外に棋士は居ないん?
@k.a.6724
2 жыл бұрын
将棋は海外進出は進んでないね。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
将棋の'wはい
@user-tz3zl8ut4t
2 жыл бұрын
欧米はチェス、アジアは中国式の将棋と囲碁が幅きかせてるから難しいね。
名人が最高峰だよ。藤井さんの少年の頃の目標は「名人をこす」だった。藤井さんは順位戦はデビュー以来2敗! しかしていない。絶対にこれだけは負けられないという意識だろう。
@k.a.6724
2 жыл бұрын
そう言いたい気持ちは分かるけどそれ言うのは棋界最高額の賞金出してくれてる竜王戦のスポンサーに失礼だよ。
@bdhjortwbexjjw
2 жыл бұрын
ナベツネが強引に竜王戦を連盟に引き入れたという理解。それに何しろ「名人をこす」ひらがなに感動。子供のころから(今も未成年だから子供だが)の藤井4冠のあこがれ。
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
A級への昇格、名人戦への登場が待ち遠しいですね🎵
詰将棋が凄い。
もうハンディキャップとしてx68000で研究してもらわんと。
「AI並みの手」はさすがに失礼が過ぎるでしょう
@k.a.6724
2 жыл бұрын
今のAI舐めてるだろ。藤井聡太でも100回やって1回も勝てない実力があるぞ。
叡王戦最終局96桂馬これは大悪手ただあの場面両者1分将棋の勝負手解説の深浦高見先生も絶賛の手でした これが藤井将棋の醍醐味 人間同士がやるから面白い
天才とは1パーセントのヒラメキと99パーセントの汗である、もとい、1パーセントのヒラメキがなければ99パーセントの汗は無駄になる!
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
おもしろい、例えですね🎵
サムネはユースケサンタマリアかと思った
詰んで勝ち。
まだ女の身体覚えないで欲しい
豊島さん可愛そう
@user-yt1yv4lw9j
2 жыл бұрын
勝負の世界は、強い者が勝つ。厳しいですが、仕方ないですね。(-_-)