サモトラケ島《偉大なる神々の聖域》 Σαμοθράκη《Ιερό των Μεγάλων Θεών》 Samothrace《Sanctuary of the Great Gods》

トラキア地方エヴロス県サモトラキ島パレオポリ
Νομός Έβρου Δήμος Σαμοθράκης ,Παλαιάπολη
Prefecture of Evros,Municipality of Samothrace ,Palaeopoli
偉大なる神々とはカヴェロイ(カヴィリ)と呼ばれる神々のことで、
カヴェロイ或いは(現代ギリシャ語カヴィリ)とはギリシャ文字ではΚάβειροιと表記します。古代も現代も文字は同じですが、発音は古代はカヴェイロイで現在はカヴィリです。
父は鍛冶の神ヘーパイストス( Ήφαιστος/Hephaestus)と
女神カヴェイロ(Καβειρώ/Cabeiro)との間に生まれた男女数柱の神々のことであります。その複数の神々の名前も顔も秘密のようです。
この女神は海の神プロテウス(Πρωτεύς/Proteus)の娘であります。
ギリシャ文字ではΚάβειροιと表記します。古代も現代も文字は同じですが、発音は古代はカヴェイロイで現在はカヴィリです。
リムノス島はへーパイストス神の本拠地で、この神々はそこで生まれた。古いミシュランガイドには男神3柱、女神3柱3と書かれていました。
ヘーパイストス神は現代ギリシャ語では文字は同じですが、イフェストスと言います。ちなみにこの神は鍛冶の神で、火山のことをギリシャ語でイフェスティオ( 大文字ΗΦΑΙΣΤΕΙΟ 小文字 ηφαίστειο)です。Hはイータという文字で、発音はイで、小文字はηと書きます。
 
◎偉大なる神々~カベイロイ(カヴィリ)Κάβειροιについての文献
  (ラテン文字だと→Cabeiri, Cabiri, Kabeiroi,Kabiri)  
1.ヘロドトス「歴史」松平千秋訳岩波文庫)の中では日本語表記はカベイロイなっていました。
 
2.紀元前5世紀の神話学者レロスのペルキューデスと紀元前1世紀(ローマ時代)地理学者にして歴史学者のストラボンのよると、
へーパイストス神とカヴィロ(カヴィロ)という海の女神(或いはニンフ)の子供たちがカヴェロイ(カヴィリ)であり、この男女複数の神々はリムノス島で生まれました。なおこのカベイロ女神の父は古くからの海の神プロテウスであるとしています。
  
そのほかこのカベイロイの出自についての資料はたくさんありまして、
それらを読めば読むほど混乱して、頭のがごちゃごちゃになりますよ。
すっきり整理できたら、この記事にその内容を追加したいと思います。
サモトラケの密儀(Μυστήρια της Σαμοθράκης/Samothracian mysteries)というのが、この地で行われていました。 
カヴェロイの聖域は、リムノス島、ディロス島、古代テーバイ(現代ティヴァ)にあった。それらの聖域はカヴェロイオン(カヴィリオン)とも呼ばれたりします。

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