【寺社参詣】#44 伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)~神代の伝承が生き続ける、超一級のパワースポット~ Izanagi-jingu Shrine

神社仏閣巡り「寺社参詣シリーズ」第44回は、淡路島の中部、淡路市に鎮座する、伊弉諾神宮です。兵庫県内で唯一「神宮」を名乗る神社です。御祭神は、社号のとおり伊弉諾尊を祀りますが、後になって伊弉冉尊との二柱を祀るようになりました。両神は「国産み・神産み」の神話に登場する神です。
その起源は、古事記・日本書紀(記紀)に見ることが出来る大変古い神社で、同様に記紀に記載がある、奈良県桜井市の大神神社、三重県熊野市の花窟神社と並んで、日本で最も古い神社とされています。(諸説あります)
古事記には、「故其伊邪那岐大神者。坐淡路之多賀也。」(現代語訳:この伊邪那岐大神は、淡路國の多賀に御鎮座の神であらせられます。)との記述があり、また日本書紀には、「是後 伊弉諾尊 神功既畢 靈運當遷 是以構幽宮於淡路之洲 寂然長隱者矣」(現代語訳:神としての功績を重ねた伊弉諾尊は、その後淡路島の多賀に幽宮(かくりのみや)を構え、静かに長くお隠れになられました。)との記述があります。いずれも冒頭部分の、伊弉諾尊がその功績から、淡路島に幽宮を構えて隠居した という記述になっています。古事記・日本書紀が編纂された時には、「既に存在した」ということですので、実際の創始はもっと前(要は神話の時代)ということになります。
現在の本殿の位置は、明治時代に元々の御陵地を整地して移築されたもので、それ以前は、禁足の聖地でした。この御陵を中心に、周囲に濛が巡らされたと伝えられており、正門の前にある放生の神池や背後の湿地はこの濛の遺構ということです。
現在の建物や工作物は、明治9(1876)年から明治20(1887)年に造営されたものが殆どですが、神輿庫及び東西の御門は、江戸時代の阿波藩主の寄進によるものです。
境内は、約15000坪で、江戸時代の地誌によると、二丁四方(約48000平方メートル)の社地を有したと書かれており、広大な神域でした。
本殿東側に、樹齢およそ900年で兵庫県の天然記念物に指定されている夫婦大楠が聳え立っています。元々2株だったのがくっついて1株として成長したものです。
また、正門前にある「陽の道しるべ」と呼ばれる、伊弉諾神宮と他の神社などとの位置関係を示すモニュメントがあり、これによると、
 伊弉諾神宮を中心において、
  真東には、飛鳥藤原京、伊勢皇大神宮(内宮)
  真西には、対馬国一宮・海神神社
  真南には、諭鶴羽神社
  真北には、但馬国一宮・出石神社
  冬至の日の出方向には、那智大滝、熊野那智大社
  冬至の日の入方向には、高千穂神社、天岩戸神社
  夏至の日の出方向には、信濃国一宮・諏訪大社
  夏至の日の入方向には、出雲国一宮・出雲大社
が位置するとあります。これほどのパワースポットに囲まれた場所に鎮座するのは、単なる偶然では片付けられない不思議さを感じます。
現在は、神戸から神社のすぐ前まで高速バスの路線があり、また神戸淡路鳴門自動車道 津名一宮ICからもほど近いアクセスが良好な神社で、多くの参拝者が訪れます。
そんな、「超一級のパワースポット」、神代から続く日本最古の神社、伊弉諾神宮の動画をご覧下さい。
機 材:GoPro HERO8
【リンク】
伊弉諾神宮 公式WEBサイト
izanagi-jingu.jp/
【使用BGM】
ショパン 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61(クラシック名曲サウンドライブラリー)
classical-sound.seesaa.net/
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