１１月、千葉県で開かれた技能五輪全国大会の「洋裁部門」で岡山市の専門学生が日本一に輝きました。全国の頂点に立ったその技術を取材しました。
岡山市北区の岡山ビジネスカレッジのファッション学科に通う学生２人が、技能五輪全国大会の洋裁部門で優勝と４位に輝き、１２月８日、報告会が開かれました。
技能五輪全国大会は、美容や料理など４２の種目で優れた技能を競うもので、洋裁部門では全国から予選を勝ち抜いた１４人が出場しました。優勝に当たる金賞・厚生労働大臣賞を受賞した３年生の森莉菜さんです。
（技能五輪全国大会金賞　森 莉菜さん）
「今回の課題は、シルエットのカーブが急なものが多かったので、最終を想像しながらこだわった」
２日間で１０時間という制限時間の中で、課題の服を仕立てる洋裁部門、見た目だけでなく寸法の正確さや縫い目の美しさなどが評価の基準です。
（技能五輪全国大会金賞　森 莉菜さん）
「縫い目の角度がそろっていると、やっぱりきれい。自分的にこだわっている。(大会前は)まつり縫いやミシンの練習を、 １日８～９時間くらいやっていた」
２０２０年、２０２１年は準優勝と、あと一歩のところで頂点を逃した森さん、３度目のチャレンジで悲願の優勝を果たしました。
（技能五輪全国大会金賞　森 莉菜さん）
「まだ縫ったことがない服がたくさんあるので、いろんなものを縫って、どんなものでも縫える技術を手に入れ、森にお願いしたいと言ってもらえるような 技術者になりたい」