強盗多発…“警察お墨付き”「セキュリティ住宅」が人気 防犯レベル高いのに家賃ほぼ同じ 【福岡発】 (23/02/08

全国で強盗事件や窃盗事件が相次ぎ、市民の間で防犯意識が高まる中、いま福岡県警などがお墨付きを与えた「セキュリティ住宅」が注目されています。
全国で相次ぐ強盗事件。
では、狙われにくい家とは、どんな家なのか。
防犯に詳しい福岡県防犯設備士協会の藤満弘事務局長と訪れたのが…
◆福岡県防犯設備士協会 藤満弘 事務局長
「ここがセキュリティアパートになります。防犯設備が整った賃貸共同住宅です」
福岡県八女市にあるセキュリティアパート。
一体どんなアパートなんでしょうか。
◆記者
「どこが防犯?」
◆藤満弘 事務局長
「まずは建物や敷地が周囲から見渡せるようにということで、例えばこういうところ、フェンスは全部シースルーになっていますね」
まずはアパートの共用部分です。
犯罪者はまわりの目を気にするため、外部からの見通しを確保。
さらに照明は3ルクス以上のものを設置し、明るく見渡せるようになっています。
そして玄関はー
◆藤満弘 事務局長
「泥棒がドリルで穴をあけて、中のサムターン(ドア内側の鍵)を回そうとする。これは非常に優れモノで、両方つままないと回らない」
外からは開けることが難しい特殊な鍵です。
ドリルでドアに穴を開けて針金を通して鍵を開ける「サムターン回し」という手口があります。
しかし、これは手でひねらないと鍵が開かない仕組みで「サムターン回し」を防ぐことができます。
そして部屋の中に入り、窓を見てみると、鍵のほかにサブロックが。
サッシにもロックがあります。
さらにー
◆福藤満弘 事務局長
「鍵をかけ忘れていてもスイッチが入っていれば、ピピピと音が出ます」
ガラスアラーム感知器です。
感知器をONにしていれば、窓を開けられた時やハンマーなどで窓を叩かれた時に警報音が鳴り響きます。
◆記者
「音が出るだけで全然違う?」
◆藤満弘 事務局長
「はい、逃げます。まず逃げます。よくあるじゃないですか、泥棒に襲われたので騒いだので逃げたとか」
福岡県内では10年ほど前から県警と県の防犯設備士協会が建物を審査し、合格すれば防犯のお墨付きを与えるセキュリティ認定制度が始まりました。
このうちアパートには防犯カメラの設置など20の審査項目があり、これを全てクリアすると「セキュリティアパート」と認められます。
うれしいのは、防犯面で安心が得られるうえに家賃も通常の部屋とほぼ同じぐらいだということ。
こうした魅力から、県内に230件ほどあるセキュリティアパートは常に人気で、ほぼ満室の状態が続いているといいます。
◆藤満弘 事務局長
「今のところ犯罪が起きたという報告は受けておりません。これ(認定)をつけることによって安心して住んでいただけますので入居率が高まる」
しかし実際にセキュリティアパートに引っ越したくても、今すぐは難しいという人がほとんど。
そこで藤満さんに、今の自宅ですぐにできる対策を聞いてみました。
◆藤満弘 事務局長
「何か仕掛けがあると、ここは防犯装置が整っているんだなと思わせて諦めさせる効果ですね」
目につく場所に警報ブザーやセンサーライトなどの防犯装置を置くと、それだけでかなりの抑止効果になるといいます。
さらに装置がなくても「防犯装置作動中」と書かれたシールを壁や窓に貼っておくだけでも効果は期待できるといいます。
今からでも間に合う我が家の防犯。
自分は大丈夫と油断せず、一歩を踏み出すことが肝心です。

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