前田、感謝の初V バイトしながら今季出場権

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このビデオの情報前田、感謝の初V バイトしながら今季出場権(16日、女子ゴルフ・伊藤園レディス最終R)
 初優勝は思いも寄らぬ結末で、前田に転がり込んできた。18番で行われたプレーオフ2回目。大城が1・5メートルのパーパットを外す。先にパーで終えていた前田は驚き、口に手を当てた。「支えてくれた皆さんにありがとうと言いたい」。涙があふれた。
 苦労人だ。アマチュアで目立った成績はなく、2008年に5回目の挑戦でプロテストに合格。だが、ゴルフだけでは生活できず、地元の徳島県小松島市の段ボール工場でアルバイトをしながら、ツアー出場を目指してきた。
 朝9時から夕方4時まで安全靴とヘルメット姿でバイトし、その後練習に向かう。時給は800円で「何度も普通の仕事に就いた方がいいかと思った」。だが、諦めずに昨年のツアー予選会を12位で通過し、今季の出場権を得た。
 ゴルフも「我慢、辛抱強く」が身上だ。初めての優勝争いでも、ティーショットでフェアウェーをキープし、9番から17番まで全てパーを並べた。最終18番で「不安も多かった」と2メートルのパーパットを外したのは反省点だが、プレーオフでは冷静さを取り戻した。
 来季のシードをほぼ確定させ、次戦は高校時代を過ごした思い出の地・香川での凱旋(がいせん)試合だ。だが「普段通り」と浮かれるそぶりはない。「自分の手堅いゴルフができるようにしたい」。向上心は尽きない。(前田大輔)

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