孟子素読 梁 恵 王  下  十一 昔の名君たちの仕事を学ぶ

[ 訳 ]
孟子は続けて言った。「昔、斉の景公が、宰相の晏子に問うて言いました。『自分は、転附や朝儛の山を見て、海岸に沿って南下し、琅邪まで行こうと思う。どのようにしたら、先王の巡遊と肩を並べるほどのものになるのか』と。晏子は答えて言った。「それは、良い質問でございます。天子が諸侯の領地を巡視することを巡狩といいます。巡狩とは、諸侯の守っている領地を巡視するという意味です。諸侯が天子のところに参朝するのを述職といいます。述職とは、諸侯が天子に自分の職務について報告するという意味です。この二つのことはとても重要なものであり、ただ遊び出かけたものではないのです。そして(王の巡視は)春なら、耕作するのをよく見て、道具など足りない者を補ってやるようにし、秋は収穫の状態をよく見て、人手などの足りないものを助けるようにしたのです。夏の諺に次のようなものがあります。『我が王が遊行されないと、我々は休息できない。王が視察を楽しまないと、我々を助けてくれるものがなくなる』と。このように、先の一遊一予は、諸侯の行動規範となったのです」。
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現代は、民衆こそが君主である「民主主義」の時代であります。君主(=民衆)が徳を基本にした考えからぶれていたのでは、臣下である政治家が正しい考えに基づいて政治ができるはずがありません。
#孟子 #素読 #自己啓発 #四書五経 #道徳 #孟子 #梁 恵 王  下

Пікірлер: 8

  • @user-ih5ci3fq3l
    @user-ih5ci3fq3l12 күн бұрын

    形骸化と様式化した行事になっている場合もあったりなかったりかと現代の王

  • @rerises

    @rerises

    11 күн бұрын

    頂いた、ご感想が途中で途切れてしまったようです。すいませんがお手すきの時にでも再度、感想を頂ければと思います。

  • @user-ih5ci3fq3l

    @user-ih5ci3fq3l

    11 күн бұрын

    現代の王たちとつづくのですが、孟子は実践的政治指南書なんですね。歴代の為政者が連綿と読みつぎ今も。そのはずと信じたいです。

  • @rerises

    @rerises

    11 күн бұрын

    そうですね。孟子は、より実践的な政治指南書ですね。吉田松陰が長州で獄につながれた時に同じ獄につながれていた政治犯的な人たちに孟子を講義したのは有名な話です。 孟子を進んでいくとその政治指南の部分が強くわかりやすいのと同時にしっかりと底辺には孔子の教えがあることがわかります。 ずば抜けて計算高くなくてよいのでこの国の政治家には孟子と貞観政要はしっかり読んで理解して仁政を実践してもらいたいものです。

  • @user-ih5ci3fq3l

    @user-ih5ci3fq3l

    10 күн бұрын

    また、すこし思ったんですけど、物事が複雑化した現代では、為政者も、また理想と現実にあえいでいるのかなと。為政者はドラえもんじゃないから。

  • @user-ih5ci3fq3l

    @user-ih5ci3fq3l

    10 күн бұрын

    求め過ぎている部分があるかもです。個人の考えです。

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