■四十八人目
　赤穂義士を裏切った男、毛利小平太。
　内蔵助らが吉良邸に討ち入ったのは、十二月十五日未明であり、小平太の遺した脱盟をつたえる書状では、十二月十一日の日付となっている。討ち入りのわずか四日前。毛利小平太の身に何があったのか？
　ちなみに書状の宛先は、大石内蔵助、堀部安兵衛、武林唯七の三名。堀部とは、同じ借家に入っており、唯七になぜあてたのかわかりません。
　正福寺は、内蔵助の菩提寺であり、討ち入り直前の手紙が残っております。脱盟者を書き連ねたあと、四十八人の同志で討ち入ると書かれており、毛利小平太の名が残っています。大石は直前まで小平太の脱盟を知らなかったことがうかがえます。
　小平太の書状には「私儀、俄によんどころなき存じ寄りこれあり候につき」としか書かれておらず、なぜ脱盟したのかは、不明。
　そんな小平太を夏目漱石の弟子、森田草平が描きます。
　お聴きください。
そのほかの忠臣蔵
吉川英治の長編「新編忠臣蔵」
前編　 • 【朗読まとめ】吉川英治の名作「新編忠臣蔵」前...
後篇　 • 【朗読まとめ】吉川英治の名作「新編忠臣蔵」後...
文豪達の忠臣蔵
• 【朗読】文豪たちの忠臣蔵【第一集】芥川龍之介...
洟かみ浪人
• 【朗読　忠臣蔵】吉川英治AudioBook『...
べんがら炬燵
• 字幕付き【朗読　忠臣蔵】吉川英治AudioB...
吉良の脇差し
• 文豪たちの忠臣蔵　字幕付き【半七捕物帳】「吉...