【国立音楽大学】今村 央子《枕草子組曲》(2020)より〈清水などにまゐりて〉

Музыка

今村 央子《枕草子組曲》(2020)より〈清水などにまゐりて〉
2019年度ドイツ語文法上級クラス委嘱作品
◯ 作曲:今村 央子(本学教授)
◯ ドイツ語による楽曲紹介:2019年度ドイツ語文法上級クラス有志<沼澤 慎佳、岩松 里沙、髙橋 志織、深松 加絵、鎌谷 実芽(登場順)>
◯ 合唱・演奏:国立音楽大学ドイツ語上級クラス「音楽の手紙」(2010〜2020年度)参加者有志 / ピアノ 齋藤 亜都沙(本学修士課程修了・本学伴奏助手) / フルート 鈴木 茜(本学博士課程修了・本学非常勤講師) / チューバ 坂本 光太(本学博士課程修了・京都女子大学非常勤講師、2021年4月より同大助教)
◯ 動画制作・音声編集:藤原 唯(本学修士課程修了・ソプラノ歌手、二期会会員)
 この曲は、2020年3月13日にテュービンゲン大学(ドイツ)で世界初演される予定でした。国立音楽大学でドイツ語も熱心に学ぶ学生たちが現地の音楽学の学生たちと日本の楽曲を通して交流し、この曲を学生オーケストラと共演し、演奏会の来場者も含めた全員で合唱する計画で準備はすべて整っていました。ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、この演奏会とドイツ語ワークショップのためのドイツ旅行は取りやめにせざるを得ませんでした。
 それから1年。演奏会に出演する予定だった学生5名と、2010年度から実施しているビデオレター・プロジェクト「音楽の手紙」(*) に参加した歴代の卒業生・元留学生・現役学生の約40名による演奏で〈清水などにまゐりて〉のリモート合唱動画を完成することができました。動画編集の作業も本学卒業生が引き受けてくれました。そして2021年3月25日、作曲者をはじめ、リモート合唱出演者、テュービンゲンやベルリンからの参加者も見守るなか、Zoomでついにこの曲の初演が実現しました。
 「アンサンブルのくにたち」を体現して、現役学生と、世界各地で活躍する卒業生や元留学生がコロナに負けずに奏でた合唱曲〈清水などにまゐりて〉を、どうぞお楽しみください。
(*)「音楽の手紙」(Musikalische Briefe)は、ドイツ語上級の学生が日本の楽曲をドイツ語による曲の説明と演奏で紹介する、授業の一環としてのプロジェクトです。ビデオレター「音楽の手紙」はテュービンゲン大学のドイツ語教員(トーマス・ノイマン先生)に届けられます。その返信として学生たちはビデオへの感想をメールやリアルタイムビデオ通話で受け取るという、ドイツ語によるオンライン交流が続いています。このプロジェクトは2019年度で10周年を迎え、テュービンゲンでの演奏会はその記念として開催される予定でした。
宮谷 尚実(本学教授)

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