No video

【FGO】最も人間らしい人類の救い方【死霊魔術清姫さんvs魔神王ゲーティア 】

かつての話をしよう
私には名前が無かった
名前の無い私は何者でもなかった
人間であるかどうかも怪しかった
それでいいと思った
自らが何者であっても世界にはなんの関わりもないのだから
しかしある時出会いがあった
「人間らしい」と言われた
何故そう言われたのか解らなかった
何を以て人は人であるのか
言ってくれた彼女もその答えは知らない
だから共に探し
「名前にしたんですよ」
かつての記憶がそれを示していた
聖人になれなかった男と彼をなぞらえた存在
二人の記憶、否、夢の雫が私の正体だ
もう私は彼らではない、しかし彼らの在り方は受け継ごうと思う
二人が命題としたもの。それが
「それが"自由"か」
獣が嗤う
「自らを由しとする存在が人間だと?そんな事は獣でも出来る!
 否、それに身を置くのであればまさしく獣その物ではないか」
それは違う
「獣は自らが縛られてる事には気付きませんよ」
言葉を続ける
「私達は何かに縛られ続けています
 環境、法則、運命。多くのものが私達を阻みます」
それが真理だとしても
「私達は諦めません」
私は目の前の盾に触れる
「阻むものがあるならば私達は自らを由しとする為に抗います
 例えその果てに負けたとしても心は決して失われないから」
傷一つないそれは少女の言葉を正しいと証明している
盾の主……少女に始まりをくれた彼女は
私を人間らしいと言ってくれた大切な人はもういない
それでも
「私はこの世界に生き続けますよ」
彼女と共に旅した世界、彼女が生きていた世界。だから
「滅ぼさせてやるものですか」
少女は目の前の獣を見据える
「私は人間です」
だから生きる。ここに命があるから
「誰よりも正直でありたいと願っている人間です」
だから生きる。自らを由しとするまで
「あらゆるものが私を否定しようとしても」
だから生きる。諦めて死ぬなんて自分が自分を許せないから
「私は私を貫き通します」
彼女の先輩だから
「生きたいと願って世界救う位フツーの人間らしいですよね?」
命令を飛ばす
「"自由な人(ルーサー)"エルトリスが命じます
 私の言葉をどんな手段を用いてでも
 正しい事であると
 目の前の人類悪、そして世界に証明してください」
私は知っている
こんな命令、余人であれば荒唐無稽であると嗤う事を
「勿論で御座います。わたくしの最愛の人(マスター)
 世界を嘘にしてでもあなた様が正しいと証明してみせましょう」
私は知っている
こんな命令を現実にする少女が居ることを
『さあ、証明の時間だ』

Пікірлер: 630

    Келесі