【福山城に宿泊】”城泊”で味わう殿様気分

築城400年を迎えた福山城では、全面改装を機に城の活用のあり方が検討されています。
その一つが”城泊”。城に泊まり殿様気分を味わおうという趣向で実証実験が行われました。
「いただきます」
名古屋に住むオーストラリア人、クリス・グレンさんです。
友人とともに福山にやってきたクリスさん。
一夜限りのおもてなしが始まろうとしていました。
「殿のおなーり」
羽織袴の出で立ちで武家社会にタイムスリップ。
クリスさんたちは福山城初の実証実験、
お城に泊まる「城泊」の初の体験者として招かれたのです。
殿様になりきったクリスさんたちを家臣に扮した市の職員らが出迎えました。
城主として殿様気分に浸る「城泊」。
現在は、愛媛県の大洲城と長崎県の平戸城の2つの城で実施されています。
福山城で実現すれば、全国で3番目となります。
「福山城ようこそお参りになられましてありがとうございます」
クリスさんの本業は観光アドバイザー。
「城泊」の実施に向けて課題はどこにあるのか。
専門家の視点で意見をもらおうとクリスさんに白羽の矢がたちました。
全国各地の城を訪れるほど日本の城に魅了されているクリスさん、
この日を待ちわびていました。
■クリス・グレンさん
「いつも城に行くと殿様がどんな仕事をしていたのか、
 お城でどんな仕事をしていたのか考えてたけれど、今感じられるのが嬉しい」
宿泊するのは福山城本丸の南東に位置する「月見櫓」。
2階の大広間にベッドが置かれ、福山藩主を務めた
水野家と阿部家の家紋を背に休むことができます。
夕食は、地元の食材をふんだんに使った和食御膳。
専属シェフを呼ぶ力の入れようです。
2人は料理の一品一品や食べる順番などを聞きながらゆっくり味わます。
お膳には、福山の名産クワイも。
「ちょっとポテトの様な」
「そうそう」
「食べやすい、おいしいです」
食事の後、クリスさんが訪れたのは天守の最上階。
福山の夜景を見ながらくつろぐ「ナイトラウンジ」です。
ここでしか味わえない時間と空間。
広島レモンサイダーで乾杯し、優雅なひとときを楽しみました。
■クリス・グレンさん
「やっぱ本当の殿様の気分を感じますよね」
「(外国人観光客は)好きだと思う。日本人でも喜ぶと思う」
一夜明け、普段は一般公開されていない「伏見櫓」にも足を運びました。
市の職員からその歴史などを聞きながらの見学です。
「伏見櫓」は敵が攻めてきた時に本丸を守る最後の砦。
小窓から銃を構える体験に自ずと気分が上がります。
■クリス・グレンさん
「ドーン!」
「どうですか」
■クリスさんの友人
「うるさいな」
城泊の想定金額は2人で100万円。夢の一泊二日が終わりました。
■クリス・グレンさん
「日本の歴史、日本の文化を触って味わえるからものすごい価値がある」
「今回のツアーが100万円だったら満足です、間違いなし」
「外国人が日本の文化、歴史が分からないから、(事前に)軽く何か説明でもあれば一番いい」
福山城を味わいつくすことのできる「城泊」。
市は今年度中にあと2回実証実験を行う予定で、
本格実施は2023年度以降になるということです。
(2022年10月20日放送)
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