2023年5月、広島でG7サミットが開かれ、史上はじめてアメリカ、イギリス、フランスの核保有3か国が被爆地に集まった。ロシアによる侵略を受けたウクライナのゼレンスキー大統領も急遽広島を訪れ、「広島は再建された都市であり、私たちは今、廃墟となっている」と訴えた。
ロシアが核による威嚇を続ける中で、被爆の実相を見た核保有国やその傘の下にある国々の首脳のメッセージが注目されたが、「広島ビジョン」で謳われたのは「核兵器は防衛目的のために役割を果たし、 侵略を抑止する」という、従来の核抑止力を肯定する内容だった。
被爆者の平均年齢が85歳を超える中、核兵器がもたらす現実を若者にどう引き継ぐのか・・・。
広島テレビは広島市教育委員会と協力して、これまで放送したドキュメンタリーを活用した平和教材を制作し、授業で活用してもらうことにした。
被爆者の声を直接聞けなくなる日は近い。
平和教材を通して、子どもたちは何を感じ、伝えていくのだろうか。
（2023年12月8日放送）
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