『デビルクイーン』予告編/2024年8月10日(土)公開

1973年ブラジル、軍事独裁政権下に誕生した
異端にして伝説のクィア・ギャング映画
50年の時を経て日本”初”公開
リオデジャネイロの裏社会は、ピンクのバスローブを着た【悪魔/女王】が牛耳っている。
デビルクイーンと呼ばれるその人は、ヴィヴィッドな色のアイシャドウを塗ったまぶたから鋭く光る視線でリオデジャネイロの裏社会を支配している。部下のギャングたちに恐怖を、自分の王国の “ドールズ” にキャンディをバラまき、お気に入りのジャックナイフで脚をシェーブし、裏切り者を切り裂く。ある日、ハンサムなお気に入りが警察に追われていることを知ると、スケープゴートとしてキャバレーシンガーのイザのヒモ、世間知らずのべレコを巻き込むが、事態は思わぬ方向に動きはじめ……。
大胆不敵、キッチュでキャンプ。
大げさなバイオレンスと「ゲリラ映画製作」のスピリット。
ブラジル軍事独裁政権真っ只中に製作された、伝説のクィア・ギャング映画
1930年代の伝説的なギャングでありドラァグパフォーマー「マダム・サタン」をインスピレーションの源とした本作は、ギャング、ゲイ、ドラァグクイーン、娼婦など、軍事独裁政権下のブラジルで最も疎外された人々を、強烈なサウンドと極彩色の美術、暴力とクィアネスを融合して描き、1974年にカンヌ国際映画祭出品、その後ブラジルで一般公開されると瞬く間にカルト的な人気を博した。
デビルクイーンを演じたのはブラジルの伝説的俳優ミルトン・ゴンサルヴェス。シネマ・ノーヴォとボサノヴァのミューズのひとりであるオデッチ・ララがキャバレーシンガーとして出演している。監督は「Copacabana Me Engana 」(68)で劇映画デビュー、ブラジルのサイケロックバンド「ムタンチス」のドキュメンタリーなどを手がけたアントニオ・カルロス・ダ・フォントウラ。本作で非常に重要な役割を担う美術・衣装はブラジルにおけるメールアート・ビデオアートの先駆者アンジェロ・ヂ・アキーノによるもの。
制作から50年の節目に奇跡の4Kレストアを果たし世界を魅了したクィア・ギャングムービーがついに日本初公開となる。
ブラジルの歴史の中で最も抑圧的だった時代の検閲と社会的風俗を無視した大胆な映画だ
(THE VITO PROJECT QUEER FILM CLUB)
溢れる色彩、陶酔的なカーニバルのよう!
(ARSENAL)
監督・脚本:アントニオ・カルロス・ダ・フォントウラ/撮影:ジョゼ・メデイロス/編集:ラファエル・フスト・ヴァルヴェルヂ/美術・衣装:アンジェロ・ヂ・アキーノ/音楽:ギリェルメ・マガリャンイス・ヴァス/メイクアップ:カルロス・プリエト/プロデューサー:ロベルト・ファリアス、アントニオ・カルロス・ダ・フォントウラ/出演:ミルトン・ゴンサルヴェス、オデッチ・ララ、ステパン・ネルセシアン、ネルソン・シャヴィエル ほか
1973年/ブラジル/99分/カラー/原題:A RAINHA DIABA
配給・宣伝:ALFAZBET

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