【大阪・関西万博(LBS)】ピクトグラムで食材を表現 多様な人々に伝える工夫

2025年開幕する「大阪・関西万博」は海外から350万人の来場者が見込まれています。多様な人々に日本での食事を楽しんでもらおうと、新たな取り組みが進んでいます。
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/ @aichi-news
▼内容
■食材に特化した「フードピクト」
「ピクトグラム」と呼ばれる絵文字は、鶏に、羊など、使われた食材がひと目で分かります。ピクトグラムは、日本では1964年の東京オリンピックに初めて登場し、1970年の大阪万博で、世の中に浸透しました。
そして今、関西で生まれたのが、食材に特化した「フードピクト」です。
マレーシアからの観光客:
「(フードピクトは)とても便利だね。(イスラム教では)豚はダメだし、牛肉はイスラム法に則った処理が必要なんだ」
宗教上の制限やアレルギーがある人でも、安心して食事ができるといいます。
フードピクトは、「帝国ホテル大阪」など、関西を中心に約1600施設に広がっています。作ったのは、2017年創業のスタートアップ「フードピクト」。外国人ら1500人に調査を行い、誰もがひと目で理解できるデザインを追求してきました。
■国の言語を超えた“伝わるデザイン”とは?
フードピクト 菊池信孝社長:
「どの言葉を喋る人にも伝わるようにするという難しさがあるし、文化的な違いも越えていかないといけないので、そこの難しさもありました」
例えば、「乳製品」。牛乳タンクの絵では酪農がない国の人は理解できません。さらに牛乳パックのデザインも、使わない国の人には伝わりません。ビンと牛のデザインで、ようやく分かってもらえました。
2019年の「G20大阪サミット」でも、メイン会場で採用。万博を機に、世の中へ広めようと仕掛けるのが、関西経済連合会などが立ち上げた「食の多様性推進ラウンドテーブル」です。
食の多様性推進ラウンドテーブル
中許祐里子座長:
「共存していくことを考えると、こうした大きなイベントを機に、言葉の壁がないものを生活の中に仕掛けと仕組みで入れるかが非常に大事」
さらにピクトグラムによる表示だけでなく、食べ物の多様化も進めています。
■卵やミルクを豆乳に置き換えてビーガン対応に
食の多様性推進ラウンドテーブルのプロジェクトに参加するホテルでは、訪日客を想定した新メニューの開発を始めていました。
シェフパティシエ 朝田翔太さん:
「プラントベースでグルテンフリーの『ガトーショコラ』を、皆さまに召し上がってもらうために作っています」
スイーツに必須の材料、卵やミルクを豆乳に置き換えることで、ビーガン対応に。ガトーショコラの生地を、小麦粉の代わりに米粉で作ることで、小麦アレルギーの人にも対応できます。
「ただ置き換えでは物足りなさが出てくると思うので、配合を工夫することで、十分満足のいく仕上がりになっています」
総支配人:「プラントベースとはなかなか思えない感じですね」
企画部マネージャー:「普通にスイーツとしておいしいものになっています」
総支配人:「秋口ぐらいには?」
朝田さん:「完成にもっていけるようにします」
日本経済新聞社 石鍋仁美記者:
「政府が2030年に、年間6000万人の訪日客を受け入れようという計画を立てています。これからの日本は、明治維新・戦後に続く第三の開国期を迎えるのではないでしょうか。多様化に対応するためには必要なことなので、そのための生みの苦しみや試行錯誤が今、始まっています」
中許座長:
「新しいものを取り入れながら、独特の日本の食文化が進化していくきっかけになればと思います」
※中許祐里子座長の「祐」は正しくは示に右

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