Akira Miyoshi [三善晃]: Subliminal Feste for Wind Orchestra (1988)

Музыка

Akira Miyoshi (1933~2013, Japan)
三善晃: 吹奏楽のための「深層の祭」
Kanagawa University Symphonic Band
Toshiro Ozawa, conducting
Recorded: October 23th, 1988
Live Recording of the 36th All-Japan Band Competition at OMIYA SONIC CITY
The 36th (1988) All-Japan Band Competition set piece
As in Rimbaud's "Une saison en enfer", is the "festival" a mode of to live for each person? To live is probably the world entering inside, and I am outside. Internal pluralistic things fight each other, squeak, sever, is stirred and cause an avalanche. It is an inner festival.
There is also a "festival" that people gather and hold. Here, facing one transcendental thing, all people become equal. Only in the place of "festival" and "play", there is no separation or discrimination. Time is shared and will flow toward one direction. It is an outer festival.
by Akira Miyoshi from "Kaihou Suisougaku (Brass Band Newsletter)" 1988, January
第36回(1988年)全日本吹奏楽コンクール課題曲
 「祭」は、ランボーの詩「地獄の季節」にあるように、一人一人の生の様態であろうか。生きることは多分、世界が自分の中に入ってくることであり、自分はその外側にいる。内部の多元的なものがせめぎ合い、きしみ、断絶し、攪拌され、雪崩を起こす。裡なる「祭」である。
 人が集まって催す「祭」もある。ここでは一つの超越的なものに対して、人はみな平等な存在となる。「祭」と「遊戯」の場にだけは隔たりも差別もない。時間は共有され、一つの方向に向かって流れてゆく。外なる「祭」である。
(三善晃、「会報すいそうがく」1988年1月号より)
 バスーンの独奏によってこの曲の原理となる楽句が提示されることによって開始され、以下次のような構造をもっています。
 第一部(練習番号 0~ 2):原理の提示
 第二部(練習番号 3~ 5):主題群の提示
 第三部(練習番号 6~ 7):原理の確保
 第四部(練習番号 8~10):発展部Ⅰ
 第五部(練習番号11~12):発展部Ⅱ
 第六部(練習番号13~14):発展部Ⅲ
 第七部(練習番号15~16):コーダ
 第一部は、ゆっくりとバスーン、テナー・サクソフォーン、B♭クラリネット、E♭クラリネットなどの独奏で原理が提示されます。
 第二部の主題群の提示は、リズミカルな激しい動きの部分で、いろいろな動きのA、B、C、Dの小さな動機が、単独にまた組み合わさった形で現れます。
 第三部は、再びゆっくりして、クラリネット、アルト・サクソフォーンやオーボエのソロを中心に進み、テナー・サクソフォーンとクラリネットの絡みも出、クラリネットのさざ波のようなときめきから第四部である発展部Ⅰに元気よく突入します。ここでは主題Bの音形が中心となっています。更に発展部Ⅱでは主題Aが明確な形で現れ、Bも金管で奏せられます。発展部Ⅲでは、トランペットと木管の上声部がAを、ホルンやトロンボーンがBを奏します。コーダはトランペットと木管がBを、金管とサクソフォーンがAの変形であるリズムを鋭く奏し、金管低音がCの主題を高らかに響かせ、最後にトランペットがfffでCの主題を拡大して奏し、その後静まって木管が原理の変形を奏した後、全楽器の一撃で曲を閉じます。わずか4分間の曲の中にいくつもの主題が凝縮された密度の濃い作品で、過去の課題曲中最も高度な曲といえましょう。
 この曲は、日本の吹奏楽の技術や表現力の向上に大きな貢献をしました。
(秋山紀夫、KOCD-0401『Japanese Band Repertoire Vol.1 「深層の祭」』解説書より)

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