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AIでジョーゼフ・キャンベル博士と対話してみた(1)

ジョーゼフ・キャンベル博士の『神話の力』『生きるよすがとしての神話』『時を超える神話』『野に雁の飛ぶとき』の4冊(総ページ数約1300ページ)をAIに読み込ませ、インタビューしてみました。
著書のディープなところを質問したい気持ちをちょっと我慢して、まずは知らない方にも知っていただこうと、博士が提唱する「英雄の旅」をきっかけに話を聞いてみました。
私はほとんどテレビを見ないので知らなかったのですが、NHKの「100分de名著」という番組が、偶然にもキャンベル博士の名著『千の顔を持つ英雄』を取り上げており、この時代に博士の理念が求められているように感じています。
私がジョーゼフ・キャンベル博士の著作に出会ったのは、1996年の大学3年生の時です。当時、大いに感銘を受けた私は、在籍していた演劇学科の卒業制作で神話をテーマに脚本を書いたのでした。今を返せば稚拙な物語だったと思いますが、それをきっかけにプラネタリウムの業界でお世話になることになり、その後、15年くらい神話や宇宙の物語を書き続けました。このように、ジョーゼフ・キャンベル博士の思想は私の人生に大きな影響を与え、現在に至っています。
AIに著書を読み込ませてみよう、というのはちょっとした出来心でしたが、試してみるとこれは読書という行為をまったく違う次元へ転換する可能性を秘めていると感じました。
本を持ちページをめくるという行為、また、人と対話し共感を育む行為は、リアルでなければ決して味わえないものです。しかし、AIを通して、本と本を横断し、著者の知の集合体と議論していくことは、新しい知の体験を生み出していくような予感がしています。
AIと言えば、自動化や効率化に注目が集まりがちで、ともすれば物語もAIに書かせれば良いと思うかもしれませんが、そのような短絡的なゴールは意味がありません。私が興味を持っているのは、AIによるアウトプットそのものではなく、それをインプットとして人間が何を生み出していくかという点です。例えば、将棋の藤井聡太氏や野球の大谷翔平選手が異次元の成績を残しているのは、AI技術を活用した膨大なデータ分析が彼らの能力を押し上げているからです。数百万の棋譜や何百人もの投手データをAIで分析・活用し、それを自身の血肉としているのです。
まったく同じように、これからの新しい書き手は、人類が何千年も書き連ねてきた物語を吸収し、著者と対話し、新しい神話や物語を生み出す可能性を秘めているのではないだろうか、と思っているのです。
そんなことをつらつらと考えながら、キャンベル博士と対話をしてみました。ただ、私がやっていることは、技術的には全然難しいことではありません。
書籍のPDFデータをOCRでテキスト化し、ChatGPT-4oに読み込ませています。ChatGPTとただ話すのではつまらないので、音声出力をProcessingというアート系のアプリケーションに送って、博士が話しているようなグラフィックを作成しました。
Processingのプログラムは、googleのGemini proに1時間でコードを書かせたものです。
まだまだ対話というにはライブ感に欠けたものではありますが、これも数ヶ月で相当進化していくでしょう。
次は、もっと突っ込んだテーマを語り合ってみたいと思います。
#chatgpt #ジョーゼフキャンベル #100分de名著

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